三合ばば

まんが日本昔ばなし「三合ばば」

あらすじ

昔々、三重県には山之平(やまのひら)という大きな村と、刑部(おさかべ)という小さな村がありました。山之平村の人々は、わずかに採れる稗(ひえ)や粟(あわ)、薪(たきぎ)などを背負って刑部村まで行って、塩や干物などに交換していました。

山之平への往来は、険しい山道が続くのでとても危険な道のりでした。

ある日、山之平村の若者が刑部村に向かう途中、深い森の中で一本の大きな杉の木を見つけました。その木の根元に穴が開いており、そこから薄暗い光が漏れていました。

若者は、好奇心から穴の中を覗いてみると、なんとそこには美しい娘が座っていました。娘は、山之平村の人々が通り過ぎるたびに、一合ずつのお米を要求していました。

若者は、娘の美しさに心を奪われ、毎日穴を訪れてはお米を渡していました。しかし、村の人々からのお米が減っていくことに気づいた村長は、若者を問い詰めました。

若者は、娘のことは何も知らないと答えましたが、村長は若者の様子から何か隠していることを察知しました。そこで、村長は若者に、娘の正体を見破るために、お米の代わりに塩を一合持たせて穴の中に入らせました。

若者が穴の中に入ると、娘はいつものようにお米を要求しました。しかし、若者は塩を渡しました。すると、娘は恐ろしい形相に変わり、若者に襲いかかりました。

若者は必死に逃げましたが、娘は追いかけてきます。若者は、最後の力を振り絞って、穴の入り口にある大きな石を娘の上に投げつけました。

石に押しつぶされた娘は、消えてしまいました。

若者が穴から地上に戻ると、穴は跡形もなく消えていました。そして、それ以来、山之平村の人々は、あの杉の木を「三合ばばの木」と呼び、恐れるようになりました。

教訓

欲深さには気を付けましょう。
見知らぬ人に対しては、注意が必要です。
危険な場所には近づかないようにしましょう。

豆知識

「三合ばば」は、全国各地で語り継がれている昔話の一つです。
この話は、子供から大人まで楽しめる、怖いお話です。
この話は、まんが日本昔ばなしをはじめ、アニメや絵本など様々な媒体で取り上げられています。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1092

その他

「三合ばば」は、私たちに、欲深さや軽率な行動が招く危険性を教えてくれます。また、見知らぬ人に対しては注意し、危険な場所には近づかないようにという教訓も含まれています。

この話をきっかけに、自分自身の行動を振り返り、安全に過ごすための心がけを忘れずにいましょう。

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動画:

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