まんが日本昔ばなし「力もち六兵衛」
あらすじ
昔、越中の小川寺村(おがわじむら)の近くに金持ちの長者がいました。この長者は村人達に五倍の利息で金を貸し、病人も子供からも容赦なく取り立てるという物凄い欲張りじゃった。
ある時、六兵衛という十人力の若者が長者の家にやって来ました。長者は、給金は二人前で良いという六兵衛を喜んで雇ったそうじゃ。
そうして、六兵衛は毎日休みなく働き、十五日目に給金を要求した。ところが欲張りな長者は、村から五里離れた温泉まで長者を乗せた籠を一人で担いでいけたら賃金を払うという条件を出したそうじゃ。六兵衛はそれを承知して、一人で籠を担いで出かけた。
やがて、愛本(あいもと)橋という黒部川の断崖絶壁にかかっている橋まで来た時、六兵衛は橋の真ん中でピタリと立ち止まった。そして、長者にこう言ったそうじゃ。
「これまでの行い、村人達を苦しめてきたことをわびろ!」
長者は震えながら、「二度とこのようなことはいたしません」と約束した。すると、六兵衛は籠を担いで村へ戻り、長者に約束させた金を村人達に返してあげたんだそうだ。
教訓
この物語は、どんな困難にも立ち向かう勇気と、正しいことを貫くことの大切さを教えてくれます。
六兵衛は、金持ちの長者にこき使われながらも、村人達のために立ち上がりました。そして、長者を説得して村人達に金を返させたのです。
このことから、私たちはどんな困難にも立ち向かう勇気を持つことが大切だと学ぶことができます。また、正しいことを貫くためには、たとえ相手が権力者であっても、毅然と立ち向かうことが必要です。
その他
この話は、富山県に伝わる民話の1つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。
この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。
参考資料
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1320
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動画: