まんが日本昔ばなし「嫁さんのみやげ」
あらすじ
昔々、ある村に甚平さんという男とその嫁さんがいました。嫁さんは実家から嫁入りする際に、何も持参しませんでした。
村では、嫁さんが実家から嫁ぎ先へ豪華なお土産を持っていくのがならわしでした。しかし、嫁さんの実家は貧乏だったので、何もお土産を用意することができなかったのです。
嫁さんは、毎年実家へ帰省するのが憂鬱でした。
ある年、嫁さんは実家からいつものように何も持たずに帰省しました。しかし、帰り道で父親から小さな杉の苗を渡されました。
嫁さんは、「どこにでもあるつまらない物だから」と、杉の苗を帰り道の途中にある沼に捨ててしまいました。
そして、手ぶらでコソコソと家に帰りました。
いつも手ぶらで帰ってくる嫁を見て、村人たちは陰口を言っていました。
ある日、嫁さんが実家からいつもの杉の苗を持って帰ってきました。そして、帰り道で杉の苗を沼に捨てようとしたところ、「いつも杉の苗をありがとう」という声が聞こえてきました。
驚いた嫁さんが声を追って沼の中を見ると、そこには沼の主である白ひげのお爺さんがいました。
主は、杉の苗のお礼にと、嫁さんを沼の底の御殿に連れていきました。
沼の底には、嫁さんからもらった杉の苗で立派な杉の林ができていました。
そして、主は嫁さんに美味しいご馳走を振る舞いました。
主は、嫁さんに「お父さんの気持ちなのだから、恥ずかしがらずに杉の苗を持って帰れ」と言いました。
嫁さんは、主の言葉に従って杉の苗を嫁ぎ先へ持って帰ってみると、義父も義母も心から喜んでくれました。
早速、義父が杉の苗を大切に裏山に植えてみると、あっという間にハゲ山がたちまち立派な杉の林になりました。
教訓
この物語は、思いがけないところから助けが来ることもあるということを教えてくれます。
また、感謝の気持ちを持つことの大切さも示しています。
嫁さんは、最初は杉の苗を捨ててしまうほど、実家からの土産を恥ずかしく思っていました。
しかし、沼の主のおかげで、杉の苗が立派な杉の林になり、義父も義母も喜んでくれました。
このことから、私たちは思いがけないところから助けが来ることもあるということを学ぶことができます。また、感謝の気持ちを持つことの大切さも示しています。
その他
この話は、日本各地に伝わる民話の1つです。地域によって、ストーリーや結末などが異なる場合があります。
まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。
この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。
参考資料
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1389
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動画: