まんが日本昔ばなし「鼻たらし地蔵」
あらすじ
昔々、兵庫県城崎温泉の円山川のほとり、楽々浦(ささうら)というところに貧しい漁師が一人住んでいました。
毎日コツコツと漁を頑張っていた漁師でしたが、なかなか思うように魚が獲れず、貧しい暮らしを送っていました。
ある長雨の晩、漁師は夢の中で「冷たい、冷たい、出してくれ」と川底から泣いているお地蔵様の声を聞きました。
翌朝、漁師は夢のお地蔵様を思い出し、川辺へ向かいました。すると、川岸に鼻の欠けたお地蔵様が立っているのを見つけました。
漁師は、お地蔵様を気の毒に思い、家に持ち帰って祀りました。そして、毎日お地蔵様に祈りを捧げました。
不思議なことに、お地蔵様を祀り始めてから、漁師は毎日たくさんの魚を獲ることが出来るようになりました。
ある日、漁師はふと「お地蔵様の鼻の穴をもっと広げたら、もっと米が出てくるに違いない」と考えました。
そして、漁師はノミを使って、お地蔵様の鼻の穴を広げようとしました。しかし、ノミが滑ってしまい、お地蔵様の鼻を落としてしまいました。
すると、今まで出ていた白米はぴたりと止まってしまいました。
困った漁師は、お地蔵様に謝罪しながら、鼻を元に戻そうとしましたが、どうやっても鼻を元に戻すことが出来ませんでした。
悲しみに暮れた漁師は、お地蔵様を元の場所へ戻しました。
その後、漁師は以前のように貧しい暮らしに戻ってしまいました。
しかし、漁師は反省し、二度とお地蔵様を傷つけるようなことはしませんでした。
そして、漁師は毎日お地蔵様に感謝の気持ちを捧げ続けました。
教訓
この物語は、欲を出してはいけないという教訓を教えてくれます。
また、感謝の気持ちを忘れずにいることの大切さも示しています。
漁師は、お地蔵様に感謝の気持ちを忘れずに毎日祈りを捧げていたため、たくさんの魚を獲ることが出来るようになりました。
しかし、漁師は欲を出してしまい、お地蔵様の鼻を落としてしまったことで、大切なものを失ってしまいました。
このことから、私たちは欲を出してはいけないという教訓を学ぶことができます。また、感謝の気持ちを忘れずにいることの大切さも示しています。
その他
この話は、兵庫県城崎町に伝わる民話の1つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。
この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。
参考資料
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=373
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動画: