まんが日本昔ばなし「みそすり地蔵」
あらすじ
昔々、能登半島の小さな村に貧しい漁師の六助と病気の母親、そして六歳の息子である了念が住んでいました。六助は海に出て魚を獲っていましたが、獲れる魚も少なく、母親の病気もなかなか治りませんでした。
ある日、六助は了念を総持寺というお寺に奉公に出しました。お寺では、了念は朝から晩まで働きました。特に、毎日の味噌すりだけは大変な重労働でした。
ある夜、了念は味噌をすりながら、病気の母親のことを思い出しました。そして、了念はこう思いました。
「もし、お地蔵様が代わりに味噌をすってくれたら、自分は母親の看病ができるのに。」
すると、不思議なことに、了念が目を覚ますと、味噌桶が空になっていました。そして、お地蔵様が味噌をすりすりしているではありませんか!
了念は、お地蔵様に感謝して、こう言いました。
「ありがとうございます。お地蔵様のおかげで、助かりました。」
お地蔵様は、了念に対してこう言いました。
「お前は、母親思いの優しい子じゃ。これからも、母親を大切にするように。」
了念は、お地蔵様の言葉を胸に、母親の看病に励みました。そして、母親の病状は次第に回復していきました。
ある日、了念は母親と一緒に、お地蔵様にお礼を言いに寺を訪れました。しかし、お地蔵様はいませんでした。
お寺の和尚さんは、了念に対してこう言いました。
「あの地蔵様は、本当の地蔵様ではない。お前たちの優しさに心を動かされた神様だったのだ。」
了念は、神様の優しさに感謝して、これからも母親を大切にすることを誓いました。
教訓
この作品は、親孝行の大切さを教えてくれます。また、思いやりの大切さも示唆しています。
その他
この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
親孝行は、多くの人にとって大切な道徳です。
参考資料
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=792
https://www.youtube.com/watch?v=kHlTiVAQVXc
このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。
動画: