ぬけない指

まんが日本昔ばなし「ぬけない指」

あらすじ

昔ある町に、あこぎな商売で儲けている瀬戸物屋の男がいました。

ある日、店にやって来た爺さんが、商品のお神酒徳利(おみきどっくり)に指を突っ込んだまま、どうしても抜けなくなりました。

瀬戸物屋の男は、爺さんが三百文という大金を持っている事を知ると「もう徳利を買うしかないね」と、三百文という高額な値段で売りつけました。

瀬戸物屋の男は「爺さんがどんな顔して家に帰るのか」と、こっそり後をつけて行きました。

爺さんの家の中は薄暗くて、外からは家の中の様子が見えませんでした。

そこで瀬戸物屋の男は、格子窓からむりやり頭を突っ込んで、家の中を覗き込みました。

すると、爺さんは徳利を床に投げつけ、怒鳴り声を上げながら暴れ回っていました。

瀬戸物屋の男は慌てて逃げ出し、家に帰りました。

しかし、その夜から瀬戸物屋の男は悪夢に悩まされるようになりました。

夢の中で、爺さんが瀬戸物屋の男を責め立てるのです。

瀬戸物屋の男は恐怖のあまり、病気になってしまいました。

そして、床に伏せながら、自分がした悪いことを反省しました。

瀬戸物屋の男は、何とかして爺さんに謝罪したいと考えました。

しかし、爺さんの家は引っ越してしまったため、住所が分からなくなっていました。

そこで、瀬戸物屋の男は町中を探し回り、ようやく爺さんを見つけることができました。

瀬戸物屋の男は爺さんに土下座をし、自分がした悪いことを謝罪しました。

爺さんは瀬戸物屋の男の謝罪を受け入れ、許してくれました。

そして、爺さんは瀬戸物屋の男に、徳利を返してくれました。

瀬戸物屋の男は徳利を受け取り、家に帰りました。

そして、徳利を床の間の仏壇に供えました。

それからというもの、瀬戸物屋の男は悪いことをすることはなくなり、正直に暮らすようになりました。

このお話の教訓

悪いことをすれば、必ず報いを受ける。
反省し、謝罪することは大切。
正直に暮らすことが大切。

このお話の重要性

「ぬけない指」は、悪いことをすれば、必ず報いを受けるという因果応報の考えを説いた物語です。

また、反省し、謝罪することは大切であることも説いています。

さらに、正直に暮らすことが大切というメッセージも込められています。

このお話は、時代を超えて多くの人に愛され続けている、教訓めいた昔話です。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1001
https://video.fc2.com/ja/content/20111123XynWt1F7

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猿とどんびきのあらすじ

まんが日本昔ばなし「猿とどんびき」

あらすじ

昔、ある寒い冬の日、猿とどんびきが連れ立って村へ向かっていました。

どんびきとは、カエルのことです。

さて、くたびれて歩くのが嫌になった猿どんは悪知恵を働かせ、「グーなしのじゃんけんで、勝った方が負けた方におんぶしてもらって村まで行く」という勝負をどんびきどんにもちかけました。

「じゃんけんぽん!」

猿どんはチョキ。どんびきどんの手は水かきじゃからチョキは出せんのじゃ。負けたどんびきどんは、村まで猿どんをおんぶしていったそうな。

村の家の庭ではちょうど餅をついておって、二匹は早速、餅を盗み出すことにした。

猿どんは高い木に登り、どんびきどんは餅を拾う役。

餅をたくさん拾ったどんびきどんは、猿どんに「もっと餅をくれ!」とせがみました。

ところが、猿どんは「もう餅は無い」と嘘をつき、どんびきどんを怒らせてしまいました。

怒ったどんびきどんは、猿どんを背負ったまま池に飛び込んでしまいました。

水に濡れた猿どんは、慌ててどんびきどんから飛び降り、逃げ出しました。

そして、そのまま村へ行ってしまい、どんびきどんを置き去りにしてしまいました。

どんびきどんは、猿どんに裏切られたことに悲しみ、池の中で泣いていました。

すると、池の中から大きな亀が現れ、どんびきどんを助けてくれました。

亀は、どんびきどんを背に乗せて、村まで送ってくれました。

村に着いたどんびきどんは、猿どんに復讐することを決意しました。

そして、猿どんの家を訪ね、猿どんを池に引きずり込んでしまいました。

猿どんは、水の中で必死に助けを求めましたが、誰も助けてくれる人はいませんでした。

そして、猿どんは溺れて死んでしまいました。

このお話の教訓

嘘をつくと、痛い目に遭う。
約束を守らないと、大切な人を失うことになる。
弱い者いじめをしてはいけない。

このお話の重要性

「猿とどんびき」は、嘘をつくと、痛い目に遭うという教訓を伝えています。

また、約束を守らないと、大切な人を失うことになること、弱い者いじめをしてはいけないことも説いています。

このお話は、昔から語り継がれてきた、道徳的な教訓めいた昔話です。

現代社会でも、このお話に込められた教訓は十分に通用すると言えるでしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1005
https://www.youtube.com/watch?v=BZZZaloqAWg

その他

このお話は、地域によって様々なバリエーションがあります。
このお話は、紙芝居や絵本などの題材にもなっています。


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猿とどんびき – まんが日本昔ばなし