カラスの行水

まんが日本昔ばなし「カラスの行水」

あらすじ

昔々、ある所に貧乏な男がいました。男は貧乏すぎて嫁をもらえず、毎日ボヤキながら暮らしていました。

ある日、男が山で薪を拾っていると、一羽のキツネに出会いました。キツネは男に「私は人間になりたい。あなたと結婚させてくれれば、あなたを金持ちにしてあげる」と言いました。

男はキツネの言葉に騙され、キツネと結婚しました。すると、キツネは本当に魔法を使って、夫婦を金持ちにしてくれました。しかし、キツネは次第にわがままになり、贅沢な暮らしをするようになりました。

ある日、キツネは男に「私は八幡様の木製の鳥居が古くてみっともない。金の鳥居を作ってくれ」と言いました。男はキツネの言葉に逆らえず、金の鳥居を作ることにしました。

しかし、金の鳥居を作るには莫大な費用がかかりました。男は村人たちに協力を頼みましたが、村人たちは貧しくて協力することはできませんでした。

困り果てた男は、夜の森の中で泣いていました。すると、以前助けたことがあったヘビが現れました。ヘビは男に「金の鳥居を作る必要はない。木製の鳥居でも、神様は喜んでくれる」と言いました。

男はヘビの言葉に納得し、金の鳥居を作ることを諦めました。すると、キツネは怒り狂い、男を襲い始めたのです。男は必死に抵抗しましたが、キツネは力強く、男を地面に叩きつけました。

しかし、その時、不思議な光がキツネを包み込み、キツネは消えてしまいました。キツネは人間になるという願いが叶わなかったため、消えてしまったのです。

男はキツネの言葉通り、木製の鳥居を八幡様にお供えしました。すると、八幡様は男の誠意に喜んでくれ、村にたくさんの恵みを与えてくれました。

教訓

欲張るとろくなことにならないという教訓が込められています。
誠実で正直に生きることの大切さを示しています。
神様は、心のこもった供え物を受け入れてくれるという教訓も込められています。

豆知識

この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
八幡様は、日本の神道の神様です。
この話は、欲張らずに誠実に生きることで、幸せになれるという教訓を教えてくれます。

参考資料

https://hentaiera.com/gallery/715743/
https://www.dailymotion.com/video/x4x78d9
http://www.docoja.com:8080/wkanji/iquicks.jsp?dbname=kokug&stype=0&sword=%90%85&encode=SHIFT-JIS

その他

この話は、教訓話でありながら、ファンタジー要素も含まれています。
読んだ後に、自分も欲張らずに誠実に生きようと思うかもしれません。

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のんき者のあらすじ

まんが日本昔ばなし「のんき者」

あらすじ

昔々、あるところに夫婦そろってのんき者で眠り好きなお爺さんとお婆さんが住んでいました。若いころは村でも評判の働き者だったのですが、年取ってからは一日中、所構わず眠ってばかり過ごすようになり、村人たちは呆れるばかりでした。

ある日のこと、村人たちが家の前を通ると、珍しくお爺さんとお婆さんが起きていました。村人たちは驚いて声をかけましたが、お爺さんとお婆さんは何事もなかったように「今日は気持ちよく寝られたから、朝から気分がいいね。」と笑顔で答えます。

村人たちは、のんき者夫婦の様子を見て、呆れながらもどこか羨ましく思ったのでした。

その日、夫婦は畑仕事をすることにしました。しかし、のんき者夫婦のことなので、畑仕事もゆっくりマイペースです。周りの畑はあっという間に耕されていくのに、夫婦の畑は一向に進みません。

それでも、夫婦は焦ることなく、マイペースに作業を続けます。そして、ようやく畑仕事を終えると、夫婦は満足そうに家に帰って眠ってしまいました。

村人たちは、のんき者夫婦のマイペースな生活を見て、感心する一方で、呆れてしまうのでした。

教訓

慌てることなく、マイペースに過ごすことが大切です。
どんな状況でも、楽しむことを忘れずにいましょう。
周りの人の目を気にせず、自分らしく生きることが大切です。

豆知識

この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
この話は、現代社会に生きる私たちにも通じる教訓が込められています。
忙しい毎日の中で、つい慌ててしまったり、周りに流されてしまったりすることが多いですが、たまにはゆっくりマイペースに過ごすことも大切です。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1049

その他

この話は、ユーモラスなタッチで描かれており、読んだ後に心が温かくなります。
忙しい毎日を忘れて、ほっと一息つきたいときに読みたいお話です。

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