かんざし燈ろう

まんが日本昔ばなし「かんざし燈ろう」

あらすじ

昔、広島の尾道に築島(きずきじま)という所があり、築島の久保明神には幽霊が出るという噂がありました。幽霊は夜な夜な明神様の銀杏の木の下に現れ、「かんざし欲しい…」と悲しげな声で訴えるのだという。

この幽霊の噂が広まりしばらくしてから寺の住職の元に、数年前まで海鮮問屋の浜屋で奉公していた女が訪ねてきた。女は住職に、自分が幽霊だと打ち明けました。

女の話によると、彼女は浜屋の主人の息子に恋をしていました。しかし、身分の違いから二人は結ばれることができませんでした。そして、ある日、女は主人の息子に想いを伝え、駆け落ちしようとしました。

しかし、二人は捕まってしまい、女は奉公先を追い出されてしまいました。その後、女は悲嘆のあまり命を絶ち、幽霊となってしまったのです。

住職は女の話に耳を傾け、同情しました。そして、女の供養のために久保明神へ行くことを提案しました。

住職と女は久保明神へ向かい、銀杏の木の下で読経しました。すると、不思議なことに、銀杏の木から光が放たれ、美しい燈籠が現れました。

燈籠は、女のかんざしを形どっており、夜空を明るく照らしていました。女は、自分の願いが叶ったことに喜び、成仏しました。

それ以来、久保明神には幽霊が出なくなり、人々は銀杏の木の下に現れたかんざし燈籠を「かんざし燈ろう」と呼んで、大切にしています。

教訓

身分の違いで恋が叶わないという悲劇を描いています。
供養することで、成仏できるという仏教の教えが込められています。
美しい燈籠は、希望の象徴として描かれています。

豆知識

この話は、広島県尾道市に伝わる民話です。
築島は、尾道市にある島です。
久保明神は、築島にある神社です。
この話は、悲しい恋愛物語でありながら、希望のメッセージも込められています。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1047
https://www.youtube.com/watch?v=KPCciOfKZoA
<a href="無効な URL を削除しました]

その他

この話は、心温まるストーリーです。
読んだ後に、自分も大切な人を想う気持ちや、希望を持つことの大切さを改めて感じるかもしれません。

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動画:

まんが日本昔ばなし「かんざし燈ろう」


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のんき者のあらすじ

まんが日本昔ばなし「のんき者」

あらすじ

昔々、あるところに夫婦そろってのんき者で眠り好きなお爺さんとお婆さんが住んでいました。若いころは村でも評判の働き者だったのですが、年取ってからは一日中、所構わず眠ってばかり過ごすようになり、村人たちは呆れるばかりでした。

ある日のこと、村人たちが家の前を通ると、珍しくお爺さんとお婆さんが起きていました。村人たちは驚いて声をかけましたが、お爺さんとお婆さんは何事もなかったように「今日は気持ちよく寝られたから、朝から気分がいいね。」と笑顔で答えます。

村人たちは、のんき者夫婦の様子を見て、呆れながらもどこか羨ましく思ったのでした。

その日、夫婦は畑仕事をすることにしました。しかし、のんき者夫婦のことなので、畑仕事もゆっくりマイペースです。周りの畑はあっという間に耕されていくのに、夫婦の畑は一向に進みません。

それでも、夫婦は焦ることなく、マイペースに作業を続けます。そして、ようやく畑仕事を終えると、夫婦は満足そうに家に帰って眠ってしまいました。

村人たちは、のんき者夫婦のマイペースな生活を見て、感心する一方で、呆れてしまうのでした。

教訓

慌てることなく、マイペースに過ごすことが大切です。
どんな状況でも、楽しむことを忘れずにいましょう。
周りの人の目を気にせず、自分らしく生きることが大切です。

豆知識

この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
この話は、現代社会に生きる私たちにも通じる教訓が込められています。
忙しい毎日の中で、つい慌ててしまったり、周りに流されてしまったりすることが多いですが、たまにはゆっくりマイペースに過ごすことも大切です。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1049

その他

この話は、ユーモラスなタッチで描かれており、読んだ後に心が温かくなります。
忙しい毎日を忘れて、ほっと一息つきたいときに読みたいお話です。

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