まんが日本昔ばなし「粉ひき臼の神」
あらすじ
昔々、阿波の国(現在の徳島県)の井川というところに、貧しい暮らしをする福造という男がいました。福造は、毎日石臼で粉を挽き、わずかばかりの手間賃を貰って暮らしていました。
ある年の大晦日のこと、貧しい福造は神様への正月のお供えが準備できませんでした。そこで考えた末、福造は神棚を掃除し、石臼にしめ縄をしめてお供えしたそうな。
すると、翌年の正月の朝、福造が目を覚ますと、石臼の上に大きな餅が乗っていました。福造は、餅を見て驚き、神様からの贈り物だと喜びました。
福造は、餅を売ってお金に換え、新しい石臼と着物などを買いました。そして、福造は粉挽き業を本格的に始めました。
福造は、真面目に仕事に取り組み、評判も良くなりました。次第に福造の仕事は繁盛し、福造は裕福な暮らしを送るようになりました。
しかし、福造は金持ちになると、神様への感謝の気持ちを忘れてしまいました。福造は、毎日拝んでいた神棚を埃だらけにし、石臼もしめ縄を巻かなくなりました。
すると、ある日、福造の石臼が突然動かなくなってしまいました。福造は、石臼が動かなくなったことを不思議に思い、神棚を掃除して拝みました。
しかし、石臼はそれでも動きません。福造は、困り果てて神様にお祈りしました。すると、福造の夢に神様が現れました。
神様は、福造に「金持ちになったからといって、神様への感謝の気持ちを忘れてはいけない。石臼は、神様からの贈り物なのだから、大切に扱わなければいけない」と言いました。
福造は、夢から覚めた後、自分が傲慢になっていたことを反省しました。そして、福造は神棚を掃除し、石臼にしめ縄を巻きました。
すると、石臼は再び動き始めました。福造は、神様への感謝の気持ちを忘れずに、真面目に仕事に取り組むようになりました。
教訓
この物語は、どんなに成功しても、謙虚な心を忘れないことが大切だということを教えてくれます。また、神様や自然への感謝の気持ちを忘れずに生活することが大切だということを示しています。
福造は、神様からの贈り物である石臼を大切にしませんでした。そして、福造は金持ちになると、神様への感謝の気持ちを忘れてしまいました。
しかし、福造は夢の中で神様から諭され、反省しました。そして、福造はその後、神様への感謝の気持ちを忘れずに、真面目に仕事に取り組むようになりました。
このことから、私たちはどんなに成功しても、謙虚な心を忘れないことが大切だということを学ぶことができます。また、神様や自然への感謝の気持ちを忘れずに生活することが大切だということを示しています。
その他
この話は、徳島県に伝わる民話の1つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。
この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。
参考資料
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1337
まんが日本昔ばなし「粉ひき臼の神」 - YouTube <a href="無効な URL を削除しました]
何か他にご質問があれば、遠慮なく聞いてください。
動画:
他のまんが日本昔ばなしを少し読む
波よけ観音のあらすじまんが日本昔ばなし「波よけ観音」あらすじ 昔々、新潟県の親不知(おやしらず)から富山の砺波へ抜ける街道は天下の難所として有名でした。雪深い冬になると、吹雪で道が分からなくなり、多くの旅人が命を落としていました。 ある冬の日、ここ親不知近くの茶店に一人の立派な身なりの母親が乳飲み子を背負ってやって来ました。母親の名はきぬと言い、侍である夫の新しい赴任先である越後へと、越中から夫の後を追っての道中だったのです。 ところが、きぬが峠を越えようとしたそのとき、猛吹雪が吹き荒れ、道が分からなくなってしまいました。きぬは、必死に道を探しましたが、吹雪は止むことなく、きぬは倒れてしまいました。 乳飲み子は、吹雪の中一人で取り残されてしまいました。乳飲み子は、寒さと空腹で泣き叫んでいました。 すると、どうでしょう。何と波間から赤ん坊の姿が現れ、赤ん坊は宙に浮かびながら、きぬの手もとに戻ってきたのです。きぬは、わが子の命を救ってくれた観音様に深く感謝し、また旅人が無事この難所を通り抜けられるようにと、その後二体の波よけ観音を岩の上に安置し、お祀りしたということだ。 教訓 この物語は、観音様の慈悲と、母親の強い愛情を教えてくれます。また、困難な状況でも諦めずに希望を持ち続けることが大切だということを示しています。 きぬは、吹雪の中で乳飲み子を一人取り残されてしまいました。しかし、きぬは観音様の助けによって、乳飲み子を救うことができました。 このことから、私たちは観音様の慈悲を学ぶことができます。また、困難な状況でも諦めずに希望を持ち続けることが大切だということを示しています。 その他 この話は、新潟県に伝わる民話の1つです。 まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。 この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。 参考資料 http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1341 まんが日本昔ばなし「波よけ観音」 - YouTube 波よけ観音 – まんが日本昔ばなし |
■お勧め記事一覧