しおうり石

まんが日本昔ばなし「しおうり石」

あらすじ

昔々、あるところに貧しい塩売りの夫婦がいました。夫婦は、毎日一生懸命働いていましたが、なかなかお金が貯まらず、困っていました。

ある日、夫婦は山奥の村に塩を売りに行くことにしました。村の人たちは、久しぶりの塩売りということで、こぞって塩を買い求め、商人の持ってきた似せ塩を全て買い上げてしまいました。

さて、塩売りが帰った後。ある村人が、漬物を作ろうと糠(ぬか)が入った樽に塩を入れると、糠がカチンカチンに固まってしまいました。またある村人が焼き魚に塩をふりかけると、魚も石になってしまいました。村人たちは怒って、塩を川に投げ入れると、これまた川の水が石のように固まってしまいました。

「塩売りを捕まえろ!」と、村人総出で塩売りを追いかけました。しばらくすると、村人達が見た物は、神社の鳥居の前で寄り添うようにして石となってしまった塩売りと牛の姿だったのです。

この石は、今も五十辺の奥の山道にあり、「塩売り石」と呼ばれています。

教訓

この物語は、嘘をつくとろくなことがないということを教えてくれます。

塩売りの夫婦は、お金を稼ぐために嘘の塩を村人に売りました。そして、村人たちに酷い目に遭わされてしまいました。

このことから、私たちは嘘をつかず、正直に生きることの大切さを学ぶことができます。

その他

この話は、日本各地に伝わる民話の1つです。地域によって、ストーリーや結末などが異なる場合があります。
まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。
この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1381
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暗闇から牛のあらすじ

まんが日本昔ばなし「暗闇から牛」

あらすじ

昔々、江戸へ向かう旅の途中、二人はあまりきれいではない宿に泊まりました。部屋で休んでいると、他の旅人と相部屋を頼まれ、狭い部屋に旅の商人も泊まることになりました。

「わしらは、江戸ではちょっとは名の知れた絵描きじゃ」と偉そうに振る舞う二人の絵描きに、商人は名前をたずねました。

絵描きは自慢げに自分の名前を名乗り、商人は感心した様子で「ぜひ絵を見せていただきたい」と頼みました。

そこで、絵描きたちは得意げに筆を取り、それぞれ一枚ずつ絵を描きました。

一人が描いたのは、色鮮やかな花畑の絵。もう一人は、力強いタッチの山水画でした。

商人は二枚の絵をじっくりと鑑賞し、「どちらも素晴らしい絵じゃ」と褒めました。

しかし、商人は次にこう尋ねました。「しかし、わしも一枚描かせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」

絵描きたちは、商人の言葉に戸惑いながらも、「どうぞ」と承諾しました。

商人は筆を墨に浸し、紙全体を真っ黒に塗りつぶしました。

絵描きたちは、真っ黒な紙を見て唖然としました。「これは何の絵じゃ?」と尋ねると、商人はこう答えました。

「これは暗闇から牛が出てくる絵じゃ。牛は黒いから、暗闇ではよく見えないだろう?」

絵描きたちは、商人の言葉に感心し、自分たちの絵がまだまだ未熟であったことに気づきました。

そして、商人に弟子入りして絵を学ぶことを決意しました。


教訓

この物語は、驕らず謙虚に学ぶことの大切さを教えてくれます。

絵描きたちは、自分の絵に自信を持っていましたが、商人の絵を見て自分たちの未熟さを知りました。そして、商人に弟子入りして絵を学ぶことを決意しました。

このことから、私たちは驕らず謙虚に学ぶことの大切さを学ぶことができます。


その他

この話は、東西南北に伝わる民話の1つです。地域によって、ストーリーや結末などが異なる場合があります。
まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。
この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。


参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1385
まんが日本昔ばなし「暗闇から牛」 - YouTube 暗闇から牛 – まんが日本昔ばなし