まんが日本昔ばなし「くもが坂」
あらすじ
昔、福井県にある「くもが坂」という村に、悪さを働く大狸が住んでいました。困った村人たちは、腕利きの猟師を雇って退治しようとしますが、逆に返り討ちに遭ってしまいます。
臆病な山番の甚平は、狸退治をせず、山の木を勝手に切って私腹を肥やしていました。そんなある日、仕事を求めて村に貞次郎という若者がやってきます。貞次郎は猟犬のトチと共に、夜だけ山番をすることになります。
貞次郎の活躍
貞次郎は持ち前の怪力とトチの助けで、次々と狸の悪さを退治していきます。しかし、甚平は貞次郎の活躍を妬み、殿様に報告しようとします。
村人たちは貞次郎に感謝し、甚平の悪事を暴こうとします。貞次郎は証拠を集め、殿様に甚平の不正を訴えます。殿様は怒り、甚平を罰し、貞次郎を褒美で労います。
教訓
「くもが坂」は、勇気と知恵で困難を乗り越えることの大切さを教えてくれる物語です。また、悪事を働くものは必ず罰を受け、善行を積むものは報われるという教訓も込められています。
その他
「くもが坂」は、まんが日本昔ばなしの人気エピソードの一つであり、何度もアニメ化されています。
この話は、福井県の民話である「くもが渕」を基にしていると言われています。
参考資料
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1458
https://www.youtube.com/watch?v=TkWPQTHA8dU
動画:
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