話十両

まんが日本昔ばなし「話十両」

あらすじ

昔あるところに、貧しい暮らしをする長兵衛という男がいました。長兵衛は、江戸に出て十年間一生懸命働き、十両のお金を貯めました。

長兵衛は、これで村に帰って女房と楽に暮らしていけると思い、主人に暇乞いをして江戸を立ちました。

さて、長兵衛が町外れまで来ると、とある家の前に「命売ります」という看板を見つけ、なんのことだろうと不思議に思い、その家に立ち寄りました。

その家の主人に話を聞くと、どうやら命が助かる話を売るということらしいのです。長兵衛は興味を持って、その話はいくらですかと聞くと、三つで十両だといいました。この話を聞けば三度命拾いできるということです。

長兵衛は、十両もあれば村に帰って悠々自適に暮らせると思い、その話を買うことにしました。そして、三つの話を聞くと、長兵衛はすぐに村に帰りました。

村に帰った長兵衛は、早速自慢話を始めました。そして、自分が十両で三つの命拾いできる話を買ったことを話すと、村人たちは驚き、長兵衛の話を聞きたがりました。

長兵衛は、村人たちに一つ目の話を聞かせました。その話は、長兵衛が旅の途中で悪い侍に襲われた時、咄嗟の機転で難を逃れたという話でした。

村人たちは、長兵衛の話を聞いて感心し、長兵衛はますます得意になりました。

そして、長兵衛は二つ目の話を聞かせました。その話は、長兵衛が川を渡ろうとした時、橋が突然崩れて川に落ちそうになったが、なんとか助かったという話でした。

村人たちは、長兵衛の話を聞いてまたもや感心し、長兵衛はすっかり調子に乗っていました。

しかし、長兵衛が三つ目の話を聞かせようとすると、突然空から雷が落ちてきて、長兵衛は雷に打たれて死んでしまいました。

村人たちは、長兵衛の死を悲しみ、長兵衛の話を信じていたことを後悔しました。

教訓

自慢話は慎むべき
命は大切

このお話について

「話十両」は、まんが日本昔ばなしの中でも人気のあるお話の一つです。慢心は身を滅ぼすという教訓をユーモラスなストーリーで描いた作品は、多くの人々に親しまれています。

また、このお話には、命は大切という教訓も込められています。長兵衛は、十両で三つの命拾いできる話を買いましたが、結局のところ命を落としてしまいます。

私たちは、どんなときでも命を大切にし、慢心することなく謙虚に生きなければならないことをこのお話から学べます。

その他

このお話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
長兵衛は、欲張りで慢心な性格です。
村人たちは、長兵衛の話を信じていたことを後悔します。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=227
https://m.youtube.com/watch?v=k7154nQb-vM

豆知識

まんが日本昔ばなしの「話十両」は、1975年に放送されました。
このお話は、脚本家の中島丈博氏によって創作されました。
長兵衛を演じたのは、声優の八奈見乗児さんです。
村人たちの声は、声優の小林さやかさん、京田尚子さん、ほかが演じています。

このお話は、慢心は身を滅ぼすという教訓と、命の大切さを教えてくれる、心温まる物語です。ぜひ一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
動画:



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おりん狐のあらすじ

まんが日本昔ばなし「おりん狐」

あらすじ

昔、秩父の大野原の横瀬川あたりには、たくさんの狐が住んでいました。その中でも、特に大きな尻尾を持つ「おりん狐」と呼ばれる狐が有名で、大親分として多くの狐たちを従えていました。

ある日、おりん狐は手下たちを連れて、近くの村にやってきました。村人たちは、おりん狐の恐ろしさに震え上がり、逃げ惑いました。

おりん狐は、村人たちから食べ物を奪ったり、いたずらしたりして、村をめちゃくちゃにしてしまいました。

村人たちは、おりん狐の悪事に困り果て、何とか退治する方法はないかと考えました。

ある村人が、秩父神社の神主さんに助けを求めました。神主さんは、おりん狐を退治するには、強い法力を持つ者が必要だと考えました。

そこで、神主さんは、村人たちの中から、勇気のある若者を探しました。

村人たちのの中から、勇気のある若者三人が選ばれました。三人は、神主さんから法力のお札をもらい、おりん狐を退治しに向かいました。

三人は、おりん狐の住む洞窟を見つけました。三人は、洞窟の中に入り、おりん狐と対峙しました。

おりん狐は、三人の若者を見て、怒り狂いました。おりん狐は、三人に襲いかかろうとしました。

しかし、三人は勇敢に戦いました。三人は、神主さんからもらった法力のお札を使って、おりん狐を退治しました。

おりん狐は、三人の若者に敗れ、洞窟から逃げ出しました。

村人たちは、三人の若者の勇敢な戦いに大喜びしました。村人たちは、三人に感謝し、村の英雄として称えました。

そして、村は平和を取り戻しました。

教訓

勇気を持って立ち向かうことが大切
正義は必ず勝つ
動物にも思いやりを持って接することが大切

このお話について

「おりん狐」は、まんが日本昔ばなしの中でも人気のあるお話の一つです。勇気と正義を描いたストーリーは、多くの人々に感動を与えています。

また、このお話には、勇気を持って立ち向かうことが大切という教訓も込められています。三人の若者は、村を守るために、勇気を持っておりん狐と戦いました。

私たちは、どんな困難にも勇気を持って立ち向かうことが大切だということをこのお話から学べます。

その他

このお話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
おりん狐は、最初は恐ろしい悪役ですが、三人の若者に敗れた後は反省します。
三人の若者は、勇敢で正義感あふれる少年たちです。


参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=231
https://www.youtube.com/watch?v=1u5atZmqFjI


豆知識

まんが日本昔ばなしの「おりん狐」は、1975年に放送されました。
このお話は、脚本家の中島丈博氏によって創作されました。
おりん狐を演じたのは、声優の八奈見乗児さんです。
三人の若者を演じたのは、声優の小林清志さん、八奈見乗児さん、京田尚子さんです。


このお話は、勇気と正義を描いた、心温まる物語です。ぜひ一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。 ■記事へ行く
おりん狐 – まんが日本昔ばなし