マヨヒガ

「まんが日本昔ばなし」の「マヨヒガ」は、日本の伝統的な昔話の一つで、不思議な場所とそこに住む神秘的な存在との出会いを描いた物語です。この話は、善行と運命、そして贈り物の意味を教えています。

あらすじ

不思議な出会い
昔々、ある村に住む貧しい農夫がいました。ある日、農夫は山で働いているときに、突然霧が立ち込めてきました。霧の中をさまよっていると、見知らぬ美しい屋敷にたどり着きました。その屋敷は「マヨヒガ」と呼ばれる場所で、一度迷い込むと二度と戻れないと言われていました。

屋敷の中
農夫は屋敷の中に入ってみると、そこには誰もいないのに、食べ物や宝物がたくさんありました。農夫は驚きましたが、目の前の食べ物を少しだけ頂き、そして屋敷を出ることにしました。

不思議な贈り物
帰り道、農夫は小さな箱を見つけました。それは屋敷から持ち出したものの一つで、中には金や宝石が入っていました。この箱は、農夫が善良で欲張らなかったことへのご褒美として、マヨヒガの神から贈られたものでした。

豊かな暮らし
農夫はこの贈り物のおかげで、村で豊かな暮らしを送ることができました。しかし、彼は決して欲をかかず、得た富を村人たちと分け合いました。村人たちもまた、農夫のように正直で欲張らない心を持つことを学びました。

教訓

「マヨヒガ」の物語からは、以下の教訓が得られます:

  • 欲張らない心:必要以上に欲をかかないことの重要性を示しています。
  • 善行の報い:善行を積むことで、予期せぬ幸運が訪れることがあるという教え。
  • 分かち合いの精神:得た富や幸運を他人と分かち合うことの大切さ。

まとめ

「マヨヒガ」は、不思議な場所とそこでの出来事を通じて、欲張らない心や善行の報い、そして他人と分かち合うことの大切さを伝える物語です。この物語は、読者に対して正直であること、そして欲をかかずに他人と協力することの価値を教えてくれます。
動画:



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馬の毛をぬくカッパのあらすじ

まんが日本昔ばなし「馬の毛をぬくカッパ」

あらすじ

昔、江戸は隅田川の今戸(いまど)という所に、働き者の与八という馬方がいました。ある朝、与八がいつものように馬小屋の様子を見に行くと、身の丈が4尺くらい(約120cm)のカッパが馬のしっぽを引っ張ろうとしていました。

与八は、気の弱い小さなカッパを可哀想に思って、馬のしっぽの毛を5.6本ほど抜いてカッパに渡しました。カッパは何度もお礼を言いながら、大喜びで帰っていきました。

しばらくたったある日のこと、馬小屋にきたない袋が置いてありました。中を開けてみると、たくさんの小判が入っていました。与八は驚きましたが、カッパがくれた小判だと思い、ありがたく使わせていただきました。

それからというもの、与八は毎日カッパに馬の毛を少しずつ分けてあげていました。ある日、与八がカッパに毛を分けてあげている様子を見た近所の人が、与八に事情を尋ねました。与八は正直にカッパとの経緯を話すと、近所の人は驚きながらも、与八の優しさに感心しました。

それから数日後、カッパが再び現れ、与八にお礼を言いました。そして、カッパは自分が実は川の神様であり、与八の優しさに感謝して小判をくれたことを明かしました。カッパは与八に別れを告げ、川の中へと消えていきました。

教訓

「馬の毛をぬくカッパ」は、困っている人を助けると、良い報いがあると教えてくれる話です。また、動物にも優しく接することが大切だということも示しています。

エピソードの特徴

与八の優しさ: 与八は、カッパという妖怪にさえも優しく接し、馬の毛を分けてあげます。
カッパの感謝: カッパは与八の優しさに感謝し、小判をプレゼントします。
人と妖怪の交流: この話は、人間と妖怪が互いに助け合うという、温かいストーリーです。

その他

「馬の毛をぬくカッパ」は、日本各地に似たような民話があります。
この話は、人間の優しさや思いやりの大切さを伝える作品です。

「馬の毛をぬくカッパ」は、勧善懲悪のストーリーだけでなく、人と妖怪の交流を描いた、心温まる作品です。ぜひ一度、この話をじっくりと味わってみてください。


参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php
https://m.youtube.com/watch?v=cDPBPS7T3po ■記事へ行く
馬の毛をぬくカッパ – まんが日本昔ばなし