まんが日本昔ばなし「天狗の花」
あらすじ
むかしむかしあるところに、貧しい暮らしをしている安やんという少女がいました。ある日、安やんは山菜を採りに千里山へ向かいます。山菜を採りながら歩いていると、ふと地面を見ると、赤い天狗の鼻が落ちているのを見つけました。
安やんは天狗の鼻を拾い上げ、家に持ち帰ります。家に帰ると、安やんは天狗の鼻を自分の顔に付けてみると、何とも不思議ないい匂いを感じました。
その匂いに誘われて、安やんは千里山の奥へと進んでいきます。すると、そこにはきれいな花々が一面に咲き誇った原っぱに出ました。安やんは、良い匂いの花を一本だけ摘み取って、山菜と一緒に風呂敷に包んで町へ売りに出かけます。
ところで、この町には「火ともし長者」という大金持ちの油商人がいました。火ともし長者は、珍しい花を集めるのが趣味でした。安やんが町へ売りに出かけた花は、火ともし長者も見たことがないほど美しい花でした。
火ともし長者は、安やんからその花をいくらなんでも買い取ると、安やんにたくさんの小判を与えました。安やんは小判を手に、大喜びで家に帰ります。
しかし、家に帰ってみると、なんとそこには見覚えのない立派な家が建っており、貧しい暮らしをしていたはずの両親も美しい着物を着ていました。安やんは驚きながらも、自分が拾った天狗の鼻が不思議な力を持っていることに気づき、感謝の気持ちで再び山へ向かいます。
しかし、いくら探してもあの家はとうとう見つからず、安やんは深い後悔の念を抱きながら一生を終えるのでした。
教訓
この物語は、人の欲の恐ろしさと、感謝の気持ちの大切さを教えてくれます。また、目先の利益に惑わされず、正しい行いをすることの重要性についても説いています。
その他
この話は、日本各地に伝わる天狗に関する民話の一つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話が第31話として放送されました。
この話は、現在でも多くの人々に愛されており、絵本や紙芝居などでも出版されています。
参考資料
まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - 天狗の花 <a href="無効な URL を削除しました]
https://www.youtube.com/watch?v=FjFc3QtC9KA
補足
安やんは、天狗の鼻を拾ったことで一時的に裕福な暮らしを手に入れることができますが、最終的には大切なものを失ってしまいます。これは、人間の欲が招く結果であると言えるでしょう。
この物語は、子供たちに、感謝の気持ちを持つことの大切さを教える教訓話として語り継がれています。
動画:
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きつねのお礼のあらすじまんが日本昔ばなし「きつねのお礼」あらすじ むかしむかしあるところに、貧しい暮らしをしているお爺さんとお婆さんがいました。ある日の夕暮れ、お爺さんが出かけて行くのを、お婆さんは戸口で見送っていました。すると、お爺さんは突然畑の脇で着物を脱ぎ始め、ふんどし一丁になってしまいました。そして、着物と傘をまとめて頭に乗せると畑に入って、「川が深い、川が深い。」と叫びながら川を渡っていったのです。 お婆さんは、お爺さんの様子に驚き、慌てて畑へ駆け寄ります。しかし、お爺さんはもう川の中に入ってしまい、姿が見えなくなってしまいました。 お婆さんは、お爺さんが川に流されてしまったと思い、泣き叫びながら家に帰りました。そして、一晩中お爺さんのことを心配して眠れませんでした。 翌朝、お婆さんが起き上がってみると、なんとお爺さんは家に無事に戻っていました。お婆さんは喜ぶと同時に、お爺さんがなぜ川を渡ったのか不思議に思いました。 お爺さんは、昨日川を渡ったことを覚えていませんでしたが、お婆さんから話を聞いて、自分がおかしいことをしたことに気づきます。そして、お婆さんに昨日畑で出会った不思議な出来事について話しました。 お爺さんによると、昨日畑で仕事をしていたところ、突然一匹の大きな狐が現れました。狐は、お爺さんに「川を渡れば幸せになれる」と言ったのです。お爺さんは、狐の言葉を信じて川を渡ったというのです。 お婆さんは、お爺さんの話を聞いて、狐はきっとお爺さんを助けてくれたのだろうと考えました。そして、お爺さんとお婆さんは、狐に感謝の気持ちを込めて、お稲荷さんを祀ることにしました。 それからというもの、お爺さんとお婆さんは、毎日お稲荷さんに感謝の気持ちを込めてお祈りしました。すると、不思議なことに、お爺さんとお婆さんの暮らしは少しずつ豊かになっていきました。 お爺さんとお婆さんは、狐のおかげで幸せになれたことを感謝し、これからもずっとお稲荷さんを祀り続けることを決意しました。 教訓 この物語は、動物への優しさが大切であることを教えてくれます。また、どんな困難にも感謝の気持ちを持って立ち向かうことが大切であるという教訓も込められています。 その他 この話は、日本全国に伝わる狐に関する民話の一つです。 まんが日本昔ばなしでは、この話が第37話として放送されました。 この話は、現在でも多くの人々に愛されており、絵本や紙芝居などでも出版されています。 参考資料 まんが日本昔ばなし~データベース~ - キツネのお礼まいり ">https://www.youtube.com/watch?v=D8IjCMdny7c 補足 この物語は、狐が人間に化けて現れたり、お爺さんが不思議な体験をするなど、ファンタジー要素が盛り込まれています。 また、お爺さんとお婆さんの温かい心が描かれており、視聴者の心をほっこりさせてくれます。 この話は、子どもだけでなく大人にも楽しめる作品と言えるでしょう。 ■記事へ行く きつねのお礼 – まんが日本昔ばなし |
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