早駆けくらべ

まんが日本昔ばなし「早駆けくらべ」

あらすじ

むかしむかしあるところに、唐津藩の殿様である鶴姫という美しい姫様がいました。鶴姫は、性格も美しく、多くの若者が求婚していました。

しかし、鶴姫は誰の申し出も受け入れず、「私の夫となるのは、一番早く唐津城まで駆け上がってくる者だ」と宣言しました。

鶴姫の言葉に、多くの若者が挑戦しましたが、誰も城までたどり着くことができませんでした。

そんなある日、早駆けで有名な勘右衛門という男が、鶴姫に求婚しようと唐津城を訪れました。勘右衛門は、自信満々に鶴姫に申し込みました。

鶴姫は、勘右衛門の自信に押されて、彼と早駆けくらべをすることにしました。そして、城の門から浜崎の寺まで、どちらが先に到着できるかを競うことになりました。

合図と共に、鶴姫と勘右衛門は走り出しました。鶴姫は、若くて美しい姫様なので、とても速く走りました。

しかし、勘右衛門は長年の修行で培った早足の力を持っていました。勘右衛門は、鶴姫を追い抜き、どんどん距離を縮めていきます。

鶴姫は、勘右衛門に追いつかれそうになり、焦りました。そして、家臣たちに助けを求めました。

家臣たちは、鶴姫の命令で、様々な方法で勘右衛門の邪魔をしました。しかし、勘右衛門は家臣たちの妨害をものともせず、ついに浜崎の寺に到着しました。

勘右衛門は、約束通り一番早く寺に到着し、鶴姫の夫となることができました。

教訓

この物語は、努力と忍耐が大切であることを教えてくれます。また、どんな困難にも諦めずに立ち向かうことの大切さも訴えています。

その他

この話は、佐賀県唐津市に伝わる民話です。
まんが日本昔ばなしでは、この話が第84話として放送されました。
この話は、現在でも多くの人々に愛されており、絵本や紙芝居などでも出版されています。

参考資料

まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - 早駆けくらべ <a href="無効な URL を削除しました]
https://www.youtube.com/watch?v=QrHDc0CEAZY

補足

この物語は、鶴姫と勘右衛門の早駆けくらべのシーンが迫力満点に描かれており、視聴者を夢中にさせます。
また、勘右衛門の努力と忍耐によって、鶴姫の夫となることができたという結末は、視聴者に感動を与えてくれます。
この話は、子どもだけでなく大人も楽しめる作品と言えるでしょう。
動画:



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果報者と阿呆者のあらすじ

まんが日本昔ばなし「果報者と阿呆者」

あらすじ

むかしむかしあるところに、貧しいながらも仲良く暮らす夫婦がいました。

夫は山で木を伐り、妻は機を織って生活していました。

ある晩、旅の僧侶が家に一泊することになりました。

翌朝、僧侶は夫婦に感謝の言葉を述べるとともに、「あなたたちは二人とも福相が現れている。近い将来、必ず良いことが起こるでしょう。」と告げました。

この言葉を聞いた夫は、「果報は寝て待て」と解釈し、それ以来毎日寝てばかり暮らすようになりました。

一方、妻は変わらず機を織り続け、家計を支えました。

それから数年後、ある日大雨が続き、村は洪水に見舞われました。

村人たちは必死に逃げようとしていましたが、寝てばかりいた夫は取り残されてしまいました。

しかし、妻は機織りの道具を使って巧みに筏を作り、夫を助け出すことに成功しました。

洪水が収まると、村人たちは被災した家々を再建するために協力し始めました。

そして、妻の機織りの才能が認められ、村一番の裕福な家に嫁ぐことになったのです。

一方、寝てばかりいた夫は、何もすることができず、村人たちの笑いものにされるようになってしまいました。

教訓

この物語は、「果報は寝て待て」という言葉の本当の意味を教えてくれます。

努力せずになんとなく良いことが起こるのを待つのではなく、日々の生活を真面目に送ることが大切だという教訓が込められています。

また、妻の機転と行動力、そして夫の怠惰さが対比的に描かれており、視聴者に深い印象を与える作品と言えるでしょう。

その他

この話は、日本全国に伝わる様々な「果報者と阿呆者」の民話の一つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話が第8話として放送されました。
この話は、現在でも多くの人々に愛されており、絵本や紙芝居などでも出版されています。

参考資料

まんが日本昔ばなし~データベース~ - 果報者と阿呆者 ">https://www.youtube.com/watch?v=RYxlEz9YIp0


補足

この物語は、美しい色彩と温かみのあるタッチで描かれており、子どもから大人まで楽しめる作品です。
また、シンプルなストーリーながら、人生の真理を教えてくれる深い教訓が込められています。
ぜひ、家族みんなでこの作品を見て、感想を語り合ってみてはいかがでしょうか。 ■記事へ行く
果報者と阿呆者 – まんが日本昔ばなし