タンポコタン

まんが日本昔ばなし「タンポコタン」

あらすじ

むかしむかしあるところに、太郎兵衛という怠け者の若者が住んでいました。太郎兵衛は、一日中遊んでばかりいて、働くことを全くしませんでした。

ある晩、太郎兵衛が囲炉裏端で寝ていると、どこからか風が吹き込み、囲炉裏の火を消してしまいました。そして、家の庭先から不気味な声が聞こえてきたのです。

その声は、「た~ろべえは、タンポコタン」と言い続けました。

太郎兵衛は、恐ろしくなり、布団の中に潜り込んでしまいました。そして、朝までガタガタ震えていました。

翌朝、太郎兵衛は村一番の物知りと言われる林右衛門の家に相談しに行きました。林右衛門は、「それは魔性の者じゃ。若い者を数人集めて口争いをすればいい」と言いました。

相手が「た~ろべえは、タンポコタン」と言ってきたら、「そう言う者こそ、タンポコタン」と言い返せばいいと言う訳です。

そこでその夜、太郎兵衛は村の腕っぷしの強い若者四人を家に呼んで、化け物が現れるのを待ったのです。

やがて夜も更けた頃、庭先から「た~ろべえは、タンポコタン」と声が聞こえてきました。太郎兵衛たちは1人ずつ交代して、「そう言う者こそ、タンポコタン」と言い返しました。

何しろこちらは五人です。こんなやり取りをしていると、相手の声はだんだん弱々しくなってきたのです。そしてついに、「ドサッ!」と何かが庭先で倒れる音がしました。

「今だっ!!」皆で外へ出てみると、声の主はたぬきだったのです。たぬきは息も絶え絶えになりながら、山へと逃げ帰っていきました。

翌朝、この事を聞いた林右衛門は、「たぬきは人の魂を取って長生きするのじゃ。特にお前のような怠け者が大好きなんじゃよ。お前たちは魔性に勝ったのだから長生きする」と笑いながら言いました。

この事があってから、太郎兵衛は心を入れ替え、真面目に働くようになったそうな。

教訓

この物語は、怠け者だった太郎兵衛が、魔性に立ち向かうことで改心し、立派な人間に成長する様子を描いています。また、困難に立ち向かう勇気と、仲間との協力の大切さも教えてくれます。

その他

この話は、日本全国に伝わる様々な「たぬき」の民話の一つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話が第83話として放送されました。
この話は、現在でも多くの人々に愛されており、絵本や紙芝居などでも出版されています。

参考資料

まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - タンポコタン <a href="無効な URL を削除しました]
https://www.youtube.com/watch?v=5qLu7LcfXfA

補足

この物語は、太郎兵衛が魔性に立ち向かうシーンが非常に迫力満点に描かれています。
また、太郎兵衛が改心し、立派な人間に成長する様子も描かれており、視聴者に感動を与えてくれます。
この話は、子どもだけでなく大人も楽しめる作品と言えるでしょう。
動画:



他のまんが日本昔ばなしを少し読む

青いきき耳頭巾のあらすじ

まんが日本昔ばなし「青いきき耳頭巾」

あらすじ

むかしむかしあるところに、貧しい炭焼きのお爺さんがいました。ある日、お爺さんは山で薪を拾っていると、子狐が木の実を取ろうとしているのを見かけました。お爺さんは、子狐に木の実を取ってあげました。すると、子狐は感謝の気持ちを伝え、お爺さんに古い頭巾をプレゼントしました。

その頭巾は青くて不思議なものでした。かぶると動物たちの言葉が分かるようになったのです。

お爺さんは、その頭巾を使って様々な動物たちの話を聞きました。ある日、お爺さんはカラスの話を聞いていると、長者の娘が病気になっていることを知りました。

娘の病は、楠の木の根が屋敷に侵入していることが原因だというのです。

お爺さんは、長者のもとを訪れ、楠の木の根を切れば娘の病は治ると伝えました。長者は最初は信じませんでしたが、お爺さんの言葉を信じて楠の木の根を切ると、娘の病は本当に治りました。

長者は、お爺さんに感謝してたくさんの褒美をくれました。

お爺さんは、褒美で狐の好きな油揚げをたくさん買って帰りました。そして、子狐に感謝の気持ちを伝えました。

教訓

この物語は、動物たちの言葉が分かるという不思議な頭巾を通して、優しさや感謝の大切さを教えてくれます。

また、困っている人を助けることの大切さも描かれています。

そして、動物たちとの触れ合いを通して、自然の大切さも感じられる作品と言えるでしょう。

その他

この話は、日本全国に伝わる様々な「動物と話せるようになる」民話の一つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話が第12話として放送されました。
この話は、現在でも多くの人々に愛されており、絵本や紙芝居などでも出版されています。

参考資料

まんが日本昔ばなし~データベース~ - 青いきき耳頭巾 ">https://www.youtube.com/watch?v=bLgNdo8ABiU


補足

この物語は、動物たちの言葉がユーモラスに描かれており、子どもたちの興味を引く作品と言えるでしょう。
また、お爺さんの優しさや困っている人を助ける姿を通して、視聴者に感動を与えてくれます。
この話は、家族みんなで楽しめる作品と言えるでしょう。 ■記事へ行く
青いきき耳頭巾 – まんが日本昔ばなし