佐吉舟のあらすじ

1. **八丈島**に、腕の良い漁師である**太兵衛**と**佐吉**が住んでいた。


2. 佐吉は島で一番の**男前**で、太兵衛は島一番の**力持ち**だった。


3. 二人は子供の頃から**大の仲良し**だった。


4. 二人は**船主の娘ヨネ**を好きになり、ヨネも二人を好きだった。


5. 船主の父親は、**稼ぎの多い方をヨネの婿**にすると言った。


6. それから二人はまるで**敵同士**のように魚の獲り合いを始めた。


7. ある日、太兵衛の方には全く魚が寄らず、**佐吉の方だけに魚がどんどん釣れた**。


8. 佐吉は夢中になって魚を獲り続け、**魚の重みと大波で船が沈んでしまった**。


9. 佐吉は太兵衛に**船に乗せてほしい**と頼んだが、太兵衛はヨネを譲るならと言った。


10. 佐吉が断ると、太兵衛は**佐吉を木の舵で殴り**、佐吉は海に沈んだ。


11. 太兵衛は自分のした事の恐ろしさに家の中に閉じこもった。


12. 村では佐吉が漁に出たまま**いなくなったと大騒ぎ**になっていた。


13. 数日後、太兵衛が漁をしていると、**佐吉の亡霊**が現れた。


14. 佐吉は太兵衛に「**柄杓を貸してくれ**」と言った。


15. 太兵衛が柄杓を渡すと、佐吉は**海水を太兵衛の船に入れ続けた**。


16. 太兵衛の船は沈み、**太兵衛は佐吉に助けを求めた**が、佐吉の船は消えてしまった。


17. 太兵衛は海を漂ったが、**大きな波にのまれ姿を消した**。