かもとりごんべえ

まんが日本昔ばなし「かもとりごんべえ」

あらすじ

昔々あるところに、ごんべえという腕利きの猟師がいました。ごんべえは、特に鴨の射撃が得意で、村人から「かもとりごんべえ」と呼ばれていました。

ある日、ごんべえは冬の寒い日に、鴨を捕まえようと沼へ行きました。沼にはたくさんの鴨がいて、ごんべえは次々と鴨を射って倒していきます。しかし、獲物を捕まえようと夢中になったごんべえは、いつの間にか自分が厚い氷の上に乗っていることに気づきました。

ごんべえが氷を見上げると、もう日が暮れ始めていました。太陽の光が弱くなった氷は、だんだん溶け始めていたのです。ごんべえは慌てて逃げようとしましたが、すでに遅く、氷は割れてごんべえは沼に落ちてしまいました。

必死に泳ごうとするごんべえでしたが、重い獲物で体が沈んでしまいます。絶体絶命のごんべえは、自分がこれまで獲ってきた鴨たちのことを思い出しました。そして、鴨たちへの感謝の気持ちを込めて、心の中でこう呟きました。

「ありがとう、鴨たち。今までたくさんの獲物をありがとう。どうか、俺を助けてくれ。」

すると、不思議なことに、沼にいた鴨たちが一斉にごんべえの周りに集まり、ごんべえの背中に羽根を乗せてくれました。鴨たちの羽根のおかげで、ごんべえはなんとか浮き上がることができ、無事に岸まで泳ぎ着くことができました。

ごんべえは鴨たちに助けられたことに感謝し、二度と鴨を撃たないと誓いました。そして、ごんべえは村人たちに自分の体験を話し、命の大切さを伝えるようになりました。

この物語の教訓

命は大切にするべきである。
自然や動物たちへの感謝の気持ちを忘れないことが大切である。
驕らず、謙虚な気持ちで生きるべきである。

まんが日本昔ばなしでの表現

まんが日本昔ばなしでは、この物語を以下のように表現しています。

ごんべえの名前は「権兵衛」に変更されています。
権兵衛は沼ではなく、池に落ちます。
権兵衛を助けたのは鴨ではなく、カモメに変更されています。
権兵衛は村人たちに、命の大切さを伝えるだけでなく、自然環境保護の大切さも伝えるようになりました。

この作品の見どころ

美しい映像と優しい語り口で、子供から大人まで楽しめる作品となっています。
命の大切さや、自然への感謝の気持ちを教えてくれる作品となっています。
謙虚な気持ちで生きることの大切さを思い出させてくれます。

「かもとりごんべえ」は、まんが日本昔ばなしの中でも特に人気のある作品の一つです。ぜひ一度ご覧になってみてください。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=50
https://www.youtube.com/watch?v=cgJtvx9jJBg

動画:



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湖の怪魚のあらすじ


  1. 昔、**北海道の山奥に美しい湖**があった。

  2. 湖のほとりで、**少年サマイ**と**勇者カンナカムイ**が話していた。カンナカムイは大きな鹿と戦った話をサマイに聞かせていた。

  3. ある頃から、**湖に大きな怪魚が現れる**ようになり、村人は漁ができなくなった。

  4. 村人は**カンナカムイに怪魚退治を依頼**した。

  5. カンナカムイは一度は断るが、**湖で偶然怪魚を目撃し、退治を決意**する。

  6. カンナカムイは夜、**湖に船を出し、怪魚が現れるのを待った**。

  7. **怪魚が現れ、船を襲い**、カンナカムイと漕ぎ手は湖に投げ出された。

  8. 漕ぎ手は**カンナカムイが怪魚の背に乗って戦っているのを目撃**した。

  9. 漕ぎ手は村に戻り、そのことを伝えたが、その後、**怪魚もカンナカムイも現れなかった**。

  10. 数ヶ月後、**湖から流れ出る川のほとりに大きな魚の死骸**があがり、その頭には**カンナカムイの銛**が刺さっていた。

  11. それ以降、**湖に怪魚が現れることはなかった**。

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湖の怪魚 – まんが日本昔ばなし