爺さん、おるかい

まんが日本昔ばなし「爺さん、おるかい」

あらすじ

昔々、安芸と備後の国境にある峠に、仲良しの老夫婦が営む茶屋がありました。ある日、老婆が病で亡くなり、悲しみに暮れる爺さんは、老婆との約束通り亡骸を棺に入れて納屋にしまっておきました。

しかし、その夜から納屋から老婆の幽霊が現れ、「爺さん、おるかい?」と不気味な声で呼びかけるようになりました。恐怖に駆られた爺さんは村を逃げ出しますが、幽霊の声は容赦なく追いかけてきます。

とうとう爺さんは力尽き、幽霊に追いつかれてしまいます。そして、幽霊は爺さんにこう告げました。「私は寂しくてたまらない。一緒に死んでくれるか?」

恐怖と絶望に打ちひしがれた爺さんは、「わかりました」と答えます。すると、幽霊は爺さんを優しく抱きしめ、二人は一緒に消えてしまいました。

このお話の教訓

このお話は、死後の世界や幽霊の存在について考えさせられる内容となっています。また、大切な人を失った時の悲しみや苦しみを表現しているとも言えるでしょう。

その他

このお話は、全国各地に伝わる民話を基にしています。
まんが日本昔ばなしでは、このお話は第679話として放送されました。
このお話は、怖い話として知られており、現在でも多くの人々に語り継がれています。

参考資料

まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - 爺さん、おるかい http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=679
https://www.youtube.com/watch?v=BxOcuCwQTCY
爺さんおるかい? - 語り部 みつばちあきこ - YouTube <a href="無効な URL を削除しました]

注意

このお話は、やや怖い内容を含んでいるため、小さなお子様には不向きな場合があります。

動画:



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あにょどんのデコンじのあらすじ

まんが日本昔ばなし「あにょどんのデコンじる」

あらすじ

昔、鹿児島県桜島の麓に、貧しい暮らしをしている兄弟が二人住んでいました。

弟は毎日朝から晩まで働き、畑を耕したり、薪を集めたりしていました。一方、兄は怠け者で、いつも寝てばかりいました。

ある朝、弟が畑仕事から帰ると、兄が台所で何かを作っているのを見つけました。兄が作っていたのは、大根を使った料理「デコンじる」でした。

弟はデコンじるを美味しそうに食べ、兄にお礼を言いました。次の日、弟は兄に代わりに畑仕事を頼んで、自分もデコンじるを作りに行きました。

ところが、弟が作ったデコンじるは、兄が作ったデコンじるとは味が全く違いました。弟は兄に作り方を尋ねましたが、兄は答えようとしません。

困った弟は、村の人々にデコンジルの作り方を尋ねました。すると、村人たちは親切に作り方を教えてくれました。

弟は村人たちに教えてもらった通りにデコンジルを作ると、兄が作ったデコンじると同じような味になりました。

弟はデコンジルを兄に食べさせると、兄は驚いた様子でこう言いました。

「お前、いつのまに俺より上手になったんだ?」

弟は兄に、村の人々に作り方を教えてもらったことを話しました。すると、兄は恥ずかしそうにこう言いました。

「俺も本当は作り方を知ってたんだ。でも、お前が作ってくれるのが嬉しくて、わざと教えなかったんだ。」

それからというもの、兄弟は二人で協力してデコンジルを作り、仲良く暮らすようになりました。

このお話の教訓

このお話は、兄弟の絆の大切さを教えてくれます。また、素直に気持ちを伝えることが大切だという教訓も込められていると言えるでしょう。

その他

このお話は、鹿児島県の桜島に伝わる民話を基にしています。
まんが日本昔ばなしでは、このお話は第1422話として放送されました。
このお話は、現在でも多くの人々に愛されており、鹿児島県では郷土料理として親しまれています。


参考資料

まんが日本昔ばなし~データベース~ - あにょどんのデコンじる http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=683
https://www.youtube.com/watch?v=d0eoq-huAqI
鹿児島の郷土料理「さつま汁」の作り方 | 鹿児島県観光連盟 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/satsumajiru_kagoshima.html


補足

このお話は、地域によって様々なバリエーションがあります。
まんが日本昔ばなしでは、このお話以外にも多くの兄弟が登場するお話を取り上げています。


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あにょどんのデコンじ – まんが日本昔ばなし