十六日桜

まんが日本昔ばなし「十六日桜」

あらすじ

昔々、あるところに太吉という心優しい少年と、おじいさんがいました。

太吉とおじいさんは、貧しいながらも、仲良く暮らしていました。

ある日、太吉とおじいさんは、山奥で桜の木を見つけました。桜の木は枯れかけていましたが、太吉は桜の木を家に持ち帰り、大切に育てました。

太吉は、毎日桜の木に水を与え、枝を剪定しました。

数年後、桜の木は立派に育ちました。しかし、その桜の木は、毎年正月十六日になるとだけ花を咲かせるという不思議な桜の木でした。

村の人々は、十六日桜と呼ばれるその桜の木を珍しがり、毎年正月十六日になると、太吉の家を訪れて桜の花を眺めていました。

ある年、正月十六日が近づいた頃、おじいさんが病気になってしまいました。

おじいさんは、もう長くないことを悟り、太吉にこう言いました。

「太吉、この桜の木は、お前にとって大切な宝物だ。この桜の木を大切に守るように。」

そして、おじいさんは亡くなりました。

太吉は、悲しみに暮れながらも、おじいさんの言葉を胸に、十六日桜を大切に育て続けました。

それから何年もの間、太吉は十六日桜を大切に育て続けました。

ある年、正月十六日が近づいた頃、太吉は夢を見ました。

夢の中で、おじいさんが太吉にこう言いました。

「太吉、心配するな。十六日桜は、必ず花を咲かせる。」

正月十六日になると、奇跡が起こりました。

雪の中、十六日桜は見事に花を咲かせました。

太吉は、おじいさんの言葉を信じていたことが本当だったことに感動しました。

そして、太吉は十六日桜を眺めながら、おじいさんへの感謝の気持ちを胸に誓いました。

教訓

この作品は、希望を捨てずにいれば、必ず願いが叶うという教訓を教えてくれます。また、大切な人を失っても、その人のことを心の中に生き続けていくことの大切さを示唆しています。

その他

この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
十六日桜は、実際に存在する桜の木の名前としても知られています。
希望を捨てずにいれば、必ず道は開けるという教訓は、多くの人にとって励みになるでしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=770
https://www.youtube.com/watch?v=jiXZV9mpzGU

このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。
動画:


他のまんが日本昔ばなしを少し読む

雪太郎のあらすじ

まんが日本昔ばなし「雪太郎」

あらすじ

昔々、あるところに木こりの夫婦がいました。夫婦は、貧しい暮らしをしながらも、仲良く暮らしていました。

ある年の正月、大雪が降りました。雪は降りしきり、辺り一面真っ白になりました。

そんなある日、夫婦が裏の勝手口を開けると、そこには雪まみれの男の子が立っていました。

男の子は、夫婦にこう言いました。

「おらは雪太郎と申します。お宅で働かせてください。」

夫婦は、雪太郎の言葉を聞き、雪太郎を家に招き入れることにしました。

雪太郎は、とても働き者でした。薪を割ったり、水汲みなどをしたり、夫婦の代わりに多くの仕事をこなしました。

夫婦は、雪太郎の働きぶりに感謝し、雪太郎を家族のように可愛がりました。

春になると、雪は溶け始めました。そして、雪太郎は夫婦にこう言いました。

「おらの役目は終わりです。これからは、お元気で。」

そう言うと、雪太郎は消えてしまいました。

夫婦は、雪太郎の突然の別れを悲しみました。しかし、雪太郎のおかげで、夫婦は冬を乗り越えることができ、感謝の気持ちでいっぱいでした。

教訓

この作品は、困っている人を助けることの大切さを教えてくれます。また、感謝の気持ちを忘れずに生きることの大切さも示唆しています。

その他

この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
雪太郎は、雪の精霊として描かれることもあります。
困っている人を助けることの大切さは、多くの人にとって役立つ教訓でしょう。


参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=776
https://www.youtube.com/watch?v=jiXZV9mpzGU


このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。 ■記事へ行く
雪太郎 – まんが日本昔ばなし