天沼の耳ドジョウ

まんが日本昔ばなし「天沼の耳ドジョウ」

あらすじ

昔々、会津地方にある天沼という沼には、たくさんのドジョウが住んでいました。しかし、人間によって毎日のように捕獲され、数が激減してしまいました。

ある日、沼のふもとにお坊さんがやってきて、おにぎりを食べ始めました。その時、お坊さんの鼻にアブが止まり、血を吸い出したのですが、お坊さんは「アブよ、お前も昼飯か」と言って、追い払うこともなく食事を続けたのです。

それを目撃したドジョウたちは、「あの坊さんなら何とかしてくれるかもしれない」と考え、お坊さんの前に行き、事情を説明しました。するとお坊さんは、一匹のドジョウをすくい上げ、念仏を唱えました。すると、ドジョウから人間の耳が生えてきたのです。

ドジョウたちは、その耳を頼りに人間の声を聞き、捕獲されないように沼の中を逃げ回りました。そのおかげで、しばらくするとドジョウの数も増え、もとの賑わいを取り戻しつつありました。

しかし、油断していたドジョウたちは、忍び足で近寄ってきた人間に根こそぎ捕獲されてしまいました。油断したことを後悔したドジョウたちは、意を決して人間に話しかけました。人間は、耳の生えたドジョウが命乞いをする様子を見て驚き、ドジョウをその場に投げ捨てて逃げ帰りました。

ドジョウたちは一目散に天沼に戻り、今後は油断しないと誓いました。

教訓

この作品は、油断は禁物であることを教えてくれます。また、どんな困難にも負けずに立ち向かうことの大切さを示唆しています。

その他

この話は、福島県に伝わる民話に基づいています。
油断は禁物であり、どんな困難にも負けずに立ち向かうことは多くの人にとって大切な心構えでしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=829
福島県ホームページ - 民話 https://en.wiktionary.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C

このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。

補足

このお話は、「天沼の耳ドジョウ」というタイトル以外にも、「油断は禁物」や「困難に立ち向かう」などのタイトルで紹介されることもあります。
このお話は、勧善懲悪の物語としてだけではなく、油断は禁物であることや、どんな困難にも負けずに立ち向かうことの大切さを伝える物語として解釈されています。

何か他に知りたいことがあれば、聞いてくださいね。動画:


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しば栗のあらすじ

まんが日本昔ばなし「しば栗」

あらすじ

昔々、ある山里に貧しい夫婦が暮らしていました。ある日、夫婦は山で柴刈りをしていると、一匹の子ぎつねを見つけました。子ぎつねは、母親と離れ離れになってしまったようで、鳴き叫んでいました。

夫婦は、子ぎつねを家に持ち帰り、大切に育てました。子ぎつねは、夫婦になついて、毎日一緒に遊んでいました。

ある日、夫婦は山で大きな栗の木を見つけました。その栗の木は、とても高くて、栗の実を取ることはできませんでした。

しかし、子ぎつねは木登りが得意でした。子ぎつねは、木に登って栗の実を取ってきて、夫婦に渡しました。

夫婦は、子ぎつねの優しさに感謝しました。そして、夫婦は子ぎつねを家族の一員として迎え入れました。

教訓

この作品は、優しさや思いやりの大切さを教えてくれます。また、動物と人間の絆の強さを示唆しています。

その他

この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
優しさや思いやりを持つこと、動物と人間の絆を大切にすることは、多くの人にとって大切な心構えでしょう。


参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=833
YouTube しば栗 – まんが日本昔ばなし