えんこう経文

「えんこう経文」 あらすじ

昔々、立派な和尚さんがいました。ある夏の日、和尚さんは馬を川に入れて洗ってあげることにしました。しかし、和尚さんがいない間に、川に住む河童たちが馬を川に引きずり込もうとします。馬は驚いて、寺に逃げ帰ります。

和尚さんは、馬の背中にしがみついていた一匹の河童を捕まえ、炎天下に放置します。すっかり干上がった河童は涙を流して命乞いをしたので、和尚さんは河童を許してやります。

しかし、河童たちは和尚さんに仕返しを誓い、夜に寺を荒らします。毎晩毎晩、河童たちは寺を荒らし続け、ついにご本尊の首を折ってしまいます。

怒った和尚さんは、千個の小石を村人に集めさせ、七日七晩かけて一つずつ小石に経文を書き続けます。そしてこの小石を河童の住む川へ投げ入れると、河童たちは体がこわばったように動かなくなります。

河童たちは今度こそ心から詫びて、「炒った豆から芽が出て花が咲いても、決してイタズラはしない」と約束します。和尚さんは、河童たちが約束を忘れないようにと、炒った豆を川へ撒きいれます。それ以来、河童たちのイタズラもなくなったそうです。

教訓

「えんこう経文」は、怒りと復讐の危険性、そして許しと寛容の大切さを教えてくれる物語です。和尚さんは最初は河童たちに怒っていましたが、最終的には彼らを許してしまいます。

この物語は、怒りはさらなる怒りを生み、復讐はさらなる悲劇を生むということを教えてくれます。許し and 寛容こそが、真の平和をもたらす鍵であることを教えてくれます。

文化的重要性

この物語は、日本の民話や文化に根ざしており、怒り、復讐、そして許し、寛容の重要性を反映しています。「えんこう経文」は、怒りに支配されるのではなく、許し and 寛容の心を持つことが大切であることを教えてくれます。

結論

「えんこう経文」は、時代を超えて多くの人々を魅了し続ける、心温まる物語です。怒りと復讐の危険性、そして許しと寛容の大切さを思い出させてくれます。この物語の普遍的なテーマとユーモラスな語り口は、日本の民話やアニメーションにおける重要な役割を担っています。
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梨山の大蛇のあらすじ

「梨山の大蛇」 あらすじ

むかしむかしあるところに、梨山という山がありました。その山には、大蛇が住んでいました。大蛇は非常に大きく、山全体を覆うほどでした。

梨山には、お百姓たちが住んでいました。お百姓たちは、大蛇を恐れていました。しかし、大蛇は村人たちを襲うこともなく、むしろ村に豊作をもたらしてくれる存在でした。

ある年、梨山は大きな干ばつに見舞われました。村人たちは困り果て、大蛇に助けを求めました。すると、大蛇は村人たちの願いを聞き入れ、山から水を湧き出させました。

村人たちは大蛇のおかげで助かり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。そして、大蛇を村の守り神として祀ることにしました。

教訓

この物語は、自然に対する畏敬の念と感謝の気持ちを教えてくれます。また、どんなに恐ろしい存在でも、敬意を持って接すれば、理解し合えるということを教えてくれます。

文化的重要性

この物語は、日本の民話や文化に根ざっており、自然崇拝や蛇信仰などの要素が含まれています。また、自然に対する畏敬の念と感謝の気持ちを教えるという教訓は、人々に自然と共生することの大切さを伝えるために昔から語り継がれてきたものです。

結論

「梨山の大蛇」は、自然に対する畏敬の念と感謝の気持ちを教えてくれる、心温まる物語です。この物語の普遍的なテーマとユーモラスな語り口は、日本の民話やアニメーションにおける重要な役割を担っています。 ■記事へ行く
梨山の大蛇 – まんが日本昔ばなし