とんぼのやどり木

まんが日本昔ばなし「とんぼのやどり木」

まんが日本昔ばなし「とんぼのやどり木」は、埼玉県に伝わる民話を基に制作された作品で、わがままな殿様と、困っている人を助けることの大切さを描いたストーリーです。

あらすじ

昔々、ある村に鬼塚権兵衛という殿様がいました。

権兵衛はわがままで気まぐれな性格で、家来たちにいつも無理難題を押し付けていました。

ある日、権兵衛は家来たちに命じて、空に浮かぶ雲を射落とそうとします。

家来たちはもちろんそんなことはできませんでしたが、権兵衛の怒りを恐れて言い訳をすることができず、困り果ててしまいます。

そんな家来たちを見かねた一人の家来が、ある知恵を思いつきます。

家来は、村はずれの森でたくさんのとんぼを捕まえ、それを権兵衛に献上します。

そして、「とんぼが邪魔をして、矢を射ることができません」と、言い訳をするのです。

権兵衛は、家来の言葉に納得し、怒りを収めます。

しかし、その後も権兵衛のわがままは続き、家来たちは困り果ててしまいます。

そこで、家来たちは再び知恵を絞り、権兵衛にとんぼのやどり木を作ることを提案します。

権兵衛は、とんぼのやどり木に興味を持ち、家来たちに命じて作らせます。

家来たちは、村の木こりに協力を頼んで、立派なとんぼのやどり木を作ります。

権兵衛は、出来上がったとんぼのやどり木を見て大喜びし、家来たちを褒美で褒めます。

それ以来、権兵衛はわがままな性格を改め、困っている人を助ける優しい殿様になったのです。

この物語の教訓

「とんぼのやどり木」は、困っている人を助けることの大切さを教えてくれる作品です。

家来たちは、権兵衛の無理難題に困りながらも、知恵を絞って彼を助けようとしました。

その結果、権兵衛はわがままな性格を改め、優しい殿様になったのです。

この物語は、私たちに、どんな困難な状況でも諦めずに、困っている人を助けることの重要性を教えてくれます。

その他

「とんぼのやどり木」は、ユーモラスなストーリー展開と、温かいメッセージが印象的な作品です。

また、とんぼのやどり木が実際に作られたという逸話も残っており、物語のリアリティを高めています。

このエピソードは、テレビアニメや紙芝居などでも何度か取り上げられており、多くの人々に愛され続けています。

動画:


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両足八足大足二のあらすじ

まんが日本昔ばなし「両足八足大足二足」

まんが日本昔ばなし「両足八足大足二足」は、山梨県に伝わる民話を基に制作された作品で、傲慢な態度と謙虚さの大切さを描いたストーリーです。

あらすじ

昔々、ある山奥の寺に和尚と小僧が住んでいました。

ある夜、和尚と小僧が経を読んでいると、突然大きな音がして、謎の大入道が現れます。

大入道は和尚に「両足八足大足二足とはいかに?」と問いかけます。

和尚は答えられず、大入道に首を切られてしまいます。

小僧は恐ろしくて逃げ出し、村の名主の家まで逃げてきた。

村人たちは和尚の死を悼み、都から偉い坊主を呼び、化け物を退治してくれるよう頼みます。

しかし、坊主も大入道に問いかけられ、答えられずに首を切られてしまいます。

困り果てた村人たちは、小僧に助けを求めます。

小僧は最初は怖くて逃げようと思いましたが、和尚の仇を討つために勇気を振り絞って大入道に立ち向かいます。

大入道は小僧に同じ質問をしますが、小僧はこう答えました。

> 「両足は人間、八足は蜘蛛、大足は蛙、二足は鳥です。」

大入道は小僧の答えに感心し、和尚と坊主の首を元に戻して姿を消しました。

小僧は村人たちに英雄として称えられ、寺に戻って修行を続けました。


この物語の教訓

「両足八足大足二足」は、傲慢な態度と謙虚さの大切さを伝えています。

和尚と坊主は、自分の知識をひけらかして大入道に質問しましたが、答えられずに命を落としてしまいました。

一方、小僧は謙虚な気持ちで質問に答え、大入道から命を救うことができました。

この物語は、私たちに、どんなときでも謙虚な気持ちで人と接することが大切であることを教えてくれます。


その他

「両足八足大足二足」は、迫力ある描写と感動的なストーリーが印象的な作品です。

また、大入道の謎めいた存在感と、小僧の勇気と知恵が光る展開も見どころです。

このエピソードは、テレビアニメや紙芝居などでも何度か取り上げられており、多くの人々に愛され続けています。


このお話が、あなたにとって何かしらの教訓や気づきになれば幸いです。 ■記事へ行く
両足八足大足二 – まんが日本昔ばなし