まんが日本昔ばなし「仏島」
あらすじ
昔々、三河湾の知多半島沖には「仏島」と呼ばれる不気味な島がありました。その島には石塔が立っており、島周辺は暗礁が多く、多くの船が難破していました。そのため、船乗りたちは仏島を「船の墓場」と恐れていました。
ある日、兄弟の船乗りである吉松と喜三郎は、村の石屋から仏島にある石塔を運ぶ仕事を依頼されます。しかし、仏島に近づくと嵐が吹き荒れ、船は難破してしまいます。
吉松と喜三郎はなんとか島にたどり着きますが、そこには恐ろしい亡霊たちが現れ、二人を襲い始めます。二人は必死に逃げますが、亡霊たちに追いつかれ、絶体絶命のピンチに陥ります。
しかし、その時、石塔から光が放たれ、亡霊たちは消えてしまいます。そして、石塔の中からお婆さんが現れ、二人は助けられます。
お婆さんは、石塔は島に迷い込んだ人々を助けるために建てられたものであり、亡霊たちは島に眠る人々の霊魂だったことを説明します。
吉松と喜三郎は、お婆さんから仏島の秘密を聞き、感銘を受けます。そして、二人無事に村へ帰ると、村人たちにお婆さんの話と仏島の秘密を伝えます。
それ以来、村人たちは仏島を恐れるようになり、島に供養を欠かさずに行うようになりました。そして、仏島は二度と船乗りを襲うことはありませんでした。
このお話の教訓
人を助けることは良いことである。
どんな場所にも、人には見えない何かが存在する。
供養をすることで、死者の霊魂を慰めることができる。
このお話の舞台
このお話の舞台は、愛知県蒲郡市とされています。蒲郡市には、このお話に登場する「仏島」と呼ばれる島があります。
このお話の重要性
「仏島」は、人助けの大切さ、目に見えないものの存在、供養の重要性を教えてくれる物語です。また、愛知県蒲郡市の民俗文化を知る上でも貴重な資料となっています。
参考資料
https://www.youtube.com/watch?v=xP5LZgWxIE0
https://www.city.gamagori.lg.jp/
その他
このお話は、地域によって様々なバリエーションがあります。
このお話は、テレビアニメや絵本などの題材にもなっています。
このお話について、他に何か知りたいことはありますか?
動画:
他のまんが日本昔ばなしを少し読む
ものは思いようのあらすじまんが日本昔ばなし「ものは思いよう」あらすじ 昔、山寺の近くの茶店にお梅という婆さんが、ひとりで茶店を切り盛りしていました。近頃、お梅婆さんは晴れ空を見ては涙を流すことが多くなり仕事も手に付けられなくなっていました。またある日は、太陽に雲が懸かっただけで叫び声を上げ、道行く人々を困惑させました。 そんな、お梅婆さんの姿を何度も見ていた寺の小僧は、何か訳があるのではと思い寺に帰って和尚にお梅婆さんのことを話しました。お梅婆さんのことは薄々聞いていた和尚は、翌日、茶店に行きお梅婆さんに空を見ている訳を尋ねました。お梅婆さんは「長男が傘屋へ奉公に出ているのだが、晴れの日には傘は売れない。長男のことを思うと晴れの日でも涙が出るのだ」と、泣きながら話しました。 それを聞いた和尚は「世の中悪いことばかり続くわけではなく良いこともある。また雨の降る日があるのではないか」と、お梅婆さんを慰めました。和尚の言葉を聞いたお梅婆さんは、晴れの日に涙を流すことがなくなりました。 その後、村に久々の雨が降った。和尚は、さぞお梅婆さんは喜んでいるだろうと思い、小僧を連れて茶店に出かけた。ところがお梅婆さんは、喜ぶどころか雨空を見て涙を流していました。お梅婆さんは、「次男が草履屋へ奉公に出ているのだが、雨が降っては草履は売れない。次男のことを思うと雨の日でも涙が出るのだ」と、泣きながら話しました。 それを聞いた和尚は「親というもの心配は尽きないがこう考えてみては。晴れの日には草履が売れているから次男は喜び、雨の日には傘が売れるから長男が喜んでいると。そうしたら泣く暇がなくなる」と話しました。和尚の言葉にお梅婆さんは笑顔を取り戻し、晴れの日でも雨の日でも元気に茶店を切り盛りした。「ものは思いよう」ということですね。 このお話の教訓 どんな状況でも、考え方を変えることで気持ちを変えることができる。 悪いことばかりではなく、良いことも必ずある。 親は、子供たちのことを常に心配している。 このお話の重要性 「ものは思いよう」は、考え方を変えることの大切さを教えてくれる物語です。また、どんな状況でも希望を持つことの大切さも伝えています。 参考資料 http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=997 https://www.youtube.com/watch?v=GVTfROMaTYM その他 このお話は、地域によって様々なバリエーションがあります。 このお話は、紙芝居や絵本などの題材にもなっています。 このお話について、他に何か知りたいことはありますか? ■記事へ行く ものは思いよう – まんが日本昔ばなし |
■お勧め記事一覧