舌切り雀 とは?
- 舌切り雀とは、
- 心優しいおじいさんが雀を助けた後、欲深いおばあさんが雀の舌を切って追い出す物語で、最終的におじいさんが雀から宝物をもらい、おばあさんはその欲深さから災いを受けるという教訓を含む日本の昔話です。
舌切り雀のあらすじ
昔、ある村に心優しいおじいさんと欲深いおばあさんが住んでいました。おじいさんは毎日山に行って仕事をしていました。ある日、おじいさんは傷ついた雀を見つけ、家に連れ帰って大事に世話をしました。しかし、ある日、おばあさんが雀が食べた糊(のり)に腹を立てて、雀の舌を切って追い出してしまいました。
おじいさんは雀を探しに山に入り、やっとのことで雀の住む家にたどり着きました。雀たちはおじいさんを温かく迎え、宴を開いてくれました。帰り際、雀たちはおじいさんにお礼として二つの籠(かご)を見せ、一つは小さく、もう一つは大きい籠でした。おじいさんは欲張らずに小さい籠を選び、家に帰って開けると、中には宝物がたくさん入っていました。
これを見たおばあさんは、自分も宝物が欲しくなり、山に行って大きい籠を持って帰ってきました。しかし、大きい籠の中には妖怪やお化けが入っており、おばあさんは驚いて逃げ出し、それ以降は欲深い心を改めました。
舌切り雀の良い点、悪い点
良い点 | 悪い点 |
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舌切り雀についてよくある質問
舌切り雀の原作『腰折雀』とは?
腰折雀とは、鎌倉時代の説話集『宇治拾遺物語』に収められた昔話で舌切り雀の原作と言われています。その物語は優しいお婆さんが腰を折った雀を助け、その雀が恩返しとしてひょうたんの種を持ってくるというもの。ひょうたんからは無尽蔵の米が出てくる一方、欲深な隣の婆さんが同じことを試みると、蛇や虫が出てきて不幸に見舞われるという教訓を含んでいます。
舌切り雀は実は過酷なお話だった?
舌切り雀は、一般に知られているバージョンよりも過酷な内容を含む昔話でした。北陸地方で記録された原型では、以下のような厳しい試練が描かれています。
- おじいさんが雀を探す際、馬洗いどんから馬の洗い汁を7桶飲むよう要求される。
- さらに牛洗いどんから牛の洗い汁を7桶飲むよう求められる。
- おじいさんはこれらの過酷な試練を乗り越えて、ようやく雀のお宿にたどり着く。
近世以降、この昔話は教訓的な要素が強調され、一般に広まったバージョンでは厳しい試練の部分が省略されることが多くなりました。さらに、地域によっては牛馬の洗い汁ではなく、糞尿を飲むバージョンも存在したようです。
雀は本当に復讐をしたのか?
物語の解釈によっては、雀が復讐をしたと考える人もいます。おばあさんが大きなつづらを開けた際に恐ろしい生き物が出てきたのは、雀が意図的に仕掛けた罠だという見方もあります。しかし、他の解釈では、雀は単に恩返しをしただけであり、復讐の意図はなかったとされています。
舌切り雀の教訓は何ですか?
この物語の教訓は、欲深さや意地悪さが最終的に自分に返ってくるということです。おじいさんは雀を大切にし、感謝される結果を得ますが、おばあさんは欲張りな行動によって自らの不幸を招いてしまいます。このように、善行と悪行の結果が明確に描かれています。
舌切り雀とこぶとり爺さんを比較
舌切り雀とこぶとり爺さんは、日本の有名な昔話です。以下の表で両者を比較します:
特徴 | 舌切り雀 | こぶとり爺さん |
---|---|---|
主人公 | 心優しいお爺さん | こぶのあるお爺さん |
敵対者 | 欲張りなお婆さん | 隣のお爺さん |
動物 | 雀 | 鬼 |
主な出来事 | お婆さんが雀の舌を切る | お爺さんが鬼と踊る |
報酬 | 宝物の入ったつづら | こぶが取れる |
教訓 | 親切と欲張りの対比 | 勇気と機転の重要性 |
結末 | お爺さんが宝物を得る、お婆さんは罰を受ける | 良いお爺さんはこぶが取れ、悪いお爺さんはこぶが増える |
両話とも、善良な行いに対する報酬と、悪い行いや欲張りに対する罰が描かれています。また、日本の昔話によく見られる「お爺さん」と「お婆さん」の対比構造が使われています。
舌切り雀から得た教訓を転職に活かす方法
他者への思いやり
転職先での人間関係を築く際には、同僚や上司に対して思いやりを持つことが重要です。おじいさんのように、周囲の人々に対して優しさを示すことで、信頼関係を築き、職場環境を良好に保つことができます。
欲を抑える
おばあさんのように欲をかくと、逆に自分を苦しめる結果になることがあります。転職活動においても、理想の職場や条件にこだわりすぎず、現実的な目標を設定することが成功につながります。自分のキャリアにおいて何が本当に重要かを見極めることが大切です。
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