たのきゅうとは?
- たのきゅうとは、
- 日本の民話で、旅役者のたのきゅうが病気の母親に会うために帰郷する途中、大蛇(うわばみ)と出会い、化けることで危機を乗り越え、最終的に村人たちを助ける物語です。
たのきゅうのあらすじ
物語は、たのきゅうが母親の病気を聞いて故郷に急ぐところから始まります。途中、彼は「夜の山にはウワバミが出て人間を喰ってしまう」という噂を耳にしますが、急いでいるため気にせず進みます。暗い山道で、彼は大男に出会います。この大男は、たのきゅうが「たのきゅう」と名乗ると、「たぬき」と聞き間違え、化けて見せるように要求します。
たのきゅうは芝居道具を使って女に変装し、大男は驚いて自分も化けると言い、大蛇(ウワバミ)に変わります。たのきゅうは恐れますが、煙草を吸おうとするとウワバミが煙草の煙が苦手だと叫びます。そこで、たのきゅうは自分が一番嫌いなものは「お金」だと答えます。
翌日、たのきゅうは村人たちにこの話を伝えます。村人たちは煙草を持ってウワバミ退治に出かけ、ウワバミは煙に苦しむことになります。怒ったウワバミは最後にたのきゅうの家に押しかけ、小判を吐き出して去ります。「ざまあみろ!」と笑ったたのきゅうは、その小判で大金持ちになり、自信を持って役者として成功します。
たのきゅうから得られる教訓
たのきゅうの物語から得られる主な教訓は以下の2つです。
機転をきかせることの大切さ
たのきゅうは危険な状況でも頭を働かせ、ウワバミに「お金が苦手」と嘘をつくことでピンチを切り抜けました。どんな状況でも冷静に考え、機転を利かせることの重要性を教えています。
得意なことを活かすこと
たのきゅうは役者としての能力を活かし、ウワバミの要求に応えることができました。自分の得意なことや好きなことを活用することの大切さを示しています。
これらの教訓は、困難な状況に直面したときに創意工夫をし、自分の強みを活かすことの重要性を示唆しています。ただし、物語中の嘘をつく行為については、現実世界では倫理的な配慮が必要です。
たのきゅうの良い点、悪い点
良い点 | 悪い点 |
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たのきゅうとカチカチ山を比較
『たのきゅう』と『カチカチ山』の比較を以下の表にまとめました。
特徴 | たのきゅう | カチカチ山 |
---|---|---|
主人公 | たのきゅう(役者) | ウサギ |
敵役 | ウワバミ(大蛇) | タヌキ |
ストーリーの展開 | 主人公が偶然敵に出会い、知恵で勝利する | 老夫婦を助けるためにウサギが復讐する |
敵の行動 | 主人公を脅かすが、直接的な危害は加えない | 老婆を殺害し、老爺を騙す |
結末 | 主人公が大金持ちになり、役者として成功する | ウサギがタヌキを成敗する |
両話とも日本の民話であり、主人公が知恵を使って敵を打ち負かすという点で共通していますが、『たのきゅう』はより軽い内容で、『カチカチ山』は残虐性が高く、復讐譚としての要素が強いです。
たのきゅうから得た教訓を転職に活かす方法
たのきゅうから得られる教訓を転職に活かす方法は以下の通りです。
機転を利かせる
たのきゅうはウワバミとの危機的状況で機転を利かせ、自分の利益につなげました。転職活動でも、予期せぬ状況に柔軟に対応し、チャンスを見逃さないことが重要です。
得意なことを活か
たのきゅうは役者としての能力を活かしてピンチを切り抜けました。転職では自分の強みや特技を活かせる職場を探し、面接でアピールすることが大切です。
情報収集と活用
たのきゅうはウワバミの弱点を知り、それを活用しました。転職活動でも、企業研究や業界動向の把握など、情報収集とその活用が成功につながります。
リスクを取る勇気
たのきゅうは危険を承知で山に入りました。転職も新しい環境に飛び込むリスクがありますが、それを恐れずチャレンジする勇気が必要です。
交渉力を磨く
たのきゅうはウワバミとの交渉で自分に有利な状況を作り出しました。転職時の給与交渉などでも、この能力は重要です。
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