石の下のちゃわん

「石の下のちゃわん」は、まんが日本昔ばなしで放送された特定の1つのエピソードを指す言葉です。

1976年8月8日に放送された第48話で放送されました。

あらすじ

昔あるところに、貧しい夫婦と子供3人が暮らしていました。ある日、父親が仕事で家を空け、留守番をしていた子供たちが庭で遊んでいると、どこからともなく白い蛇が現れました。

白い蛇は、子供たちに「おなかが空いた」と訴え、何か食べ物をくださいと言いました。子供たちは、家の中にあったおにぎりを持ってきて、白い蛇に与えました。

白い蛇は、おにぎりを喜んで食べると、子供たちに「お礼に何かしてあげよう」と言いました。そして、子供たちに好きなものを3つ願いなさいと言いました。

長男は、大きなお金持ちになりたいと願いました。次男は、立派な侍になりたいと願いました。そして、三女は、美しい姫様になりたいと願いました。

白い蛇は、子供たちの願いを聞き届けると、子供たちそれぞれに宝物を与えました。長男には、大きな金袋。次男には、立派な刀と侍の衣装。そして、三女には、美しい着物を与えました。

子供たちは、白い蛇から宝物を貰って大喜びしました。そして、父親が帰宅すると、子供たちは父親にこれまでの出来事を話しました。

父親は、子供たちの話を聞いて驚き、白い蛇に感謝の気持ちを伝えようと庭に行きました。しかし、庭には白い蛇の姿はどこにもありませんでした。

代わりに、庭の石の下に小さな茶碗が置いてありました。父親は、茶碗を手に取ると、茶碗の中から金銀財宝が溢れ出てきたのです。

父親は、茶碗の不思議な力に驚くと、家族みんなで幸せに暮らしました。

このお話は、善意の行いが必ず報われるという教訓が込められています。また、どんなに貧しくても、感謝の気持ちを忘れずにいれば、幸せになれるというメッセージも込められています。

「石の下のちゃわん」は、子供から大人まで楽しめる、心温まるお話です。何度見ても、心が洗われるような気持ちになる作品です。

この作品に関する豆知識

この話は、日本各地に伝わる民話を基にしています。
茶碗から溢れ出てきた金銀財宝は、子供たちの願いが叶った象徴と言われています。
この話は、1985年に出版された児童文学作家である椋鳩十の童話集『石の下のちゃわん』に収録されています。

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地獄の鬼のあらすじ

まんが日本昔ばなし「地獄の鬼」とは

「地獄の鬼」は、まんが日本昔ばなしの人気エピソードの一つです。様々なバリエーションがありますが、代表的なストーリーは以下の通りです。

あらすじ

昔々、あるところに正直で心優しい爺さんがいました。ある日、爺さんは山で迷子になり、一軒の家にたどり着きます。その家は鬼の住処で、鬼たちは爺さんを鍋で煮て食べようとします。しかし、爺さんの正直さに感銘を受けた鬼たちは、彼を助けるために知恵を授けます。

鬼たちの助言に従って村へ帰った爺さんは、村人たちに正直に生きることを説きます。すると、村人たちは改心し、村は平和で豊かな場所へと変わります。一方、鬼たちは爺さんの優しさに心を打たれ、閻魔大王に許しを請い、人間界に戻ります。

教訓

この物語は、正直に生きることの大切さ、そして優しさによって人は変わることができるということを教えてくれます。また、鬼は単なる恐ろしい存在ではなく、情け深い心を持つことも示唆しています。

バリエーション

「地獄の鬼」には、様々なバリエーションが存在します。例えば、鬼たちが爺さんを助けるために閻魔大王と戦う話や、爺さんが鬼たちと一緒に地獄で暮らす話などがあります。

まんが日本昔ばなし

「地獄の鬼」は、1970年代から1980年代にかけて放送された人気アニメ番組「まんが日本昔ばなし」で放送されました。このエピソードは、そのユーモアと温かいストーリーで多くの視聴者の心をつかみました。

現代における評価

「地獄の鬼」は、現在でも多くの人に愛されている作品です。学校教材としても取り上げられており、子供たちに日本の伝統文化や倫理観を教えるのに役立てられています。


その他

「地獄の鬼」以外にも、まんが日本昔ばなしには様々な鬼が登場するエピソードがあります。例えば、「鬼の嫁さん」や「鬼太郎」などの人気作品も鬼を題材としています。

これらの作品は、日本の文化や歴史において鬼がどのように捉えられてきたのかを知る貴重な資料となっています。 ■記事へ行く
地獄の鬼 – まんが日本昔ばなし