まんが日本昔ばなし「干し葉のおじや」
あらすじ
昔、ある村に北と南に寺があり、それぞれの寺には小坊主がいました。どちらの寺の和尚も大変なケチで、食事は毎回、大根の干し葉が入ったおじやでした。
北の寺の小僧は「白いご飯を食べたい」と和尚さんに言うのでしたが、和尚さんは白いご飯を炊こうとはしませんでした。
ある日、北の和尚は囲碁に勝つのは「古くから寺に住みついている、天狗さまのおかげじゃろう」と言っていました。ある日、北の寺の小僧が本堂の掃除をしているときに、南の寺の小僧がひょっこりと訪ねてきました。二人は本堂のお供物のまんじゅうを食べながら、毎日干し葉のおじやを食べさせられていることに対する愚痴を語り合いました。
小坊主たちは、和尚さんに内緒で村へ行き、白いご飯とおかずを盗んできました。二人は本堂でこっそりと白いご飯を食べているところを、和尚さんにに見つかります。和尚さんは怒り、小坊主たちを罰として干し葉のおじやを食べさせようとします。
しかし、小坊主たちは泣きながら訴え、和尚さんも反省します。和尚さんは小坊主たちに白いご飯とおかずをたくさん用意し、二人は喜んで食べました。
教訓
正直に生きることが大切
ケチは身を滅ぼす
このお話について
「干し葉のおじや」は、まんが日本昔ばなしの中でも人気のあるお話の一つです。ケチな和尚さんと、それを懲らしめる小坊主たちのやり取りがコミカルに描かれています。
また、このお話には、正直に生きることが大切という教訓も込められています。小坊主たちは、和尚さんに正直に自分の気持ちを伝え、和尚さんも反省します。
私たちは、嘘をついたり、ごまかしたりせず、正直に生きることが大切です。
その他
このお話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
干し葉のおじやは、実際に食べられていた粗食です。
正直に生きることの大切さは、古くから人々に教えられてきました。
参考資料
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=220
https://www.youtube.com/watch?v=2y1qNkXZ4mg
豆知識
まんが日本昔ばなしの「干し葉のおじや」は、1974年に放送されました。
このお話は、脚本家の中島丈博氏によって創作されました。
北の寺の小僧を演じたのは、声優の野沢雅子さんです。
南の寺の小僧を演じたのは、声優の高坂あつこさんです。
このお話は、正直に生きることの大切さを教えてくれる、心温まる物語です。ぜひ一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
動画:
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