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ナマズの使い

まんが日本昔ばなし「ナマズの使い」

あらすじ

昔々、あるところに磐梯山(ばんだいさん)の麓の村に、正直で心優しい貧しい夫婦が暮らしていました。

ある日、夫婦は山へ薪を取りに行きます。

その留守中に、大きな地震が起こりました。

地震で家が壊れてしまい、夫婦は途方に暮れてしまいます。

しかし、そこに現れたのは巨大なナマズでした。

ナマズは夫婦に食べ物を与え、新しい家を建ててくれました。

夫婦はナマズに感謝し、親切に世話をしていました。

ある日、ナマズは夫婦に「私は地震の使いです。これから大きな地震が起こるので、すぐに山へ避難してください。」と言いました。

夫婦はナマズの言葉を信じ、すぐに山へ避難しました。

すると、その直後に大きな地震が起こり、村は跡形もなく消えてしまいました。

夫婦はナマズのおかげで命拾いし、その後は別の村で幸せに暮らしました。

教訓

この作品は、自然の力と人間の優しさについて教えてくれます。

また、困っている人を助けることの大切さも示唆しています。

その他

この話は、福島県を中心に伝わっている民話です。
自然の力は恐ろしいものですが、同時に美しいものでもあります。
人間の優しさは、どんな困難も乗り越えることができる力を持っています。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1185
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=F-NQeHL_PSA

補足

このお話は、勧善懲悪の物語ではなく、自然の力と人間の優しさについて教えたり、困っている人を助けることの大切さを示唆したりする物語として解釈されています。
ナマズは、地震の使いとしてだけではなく、豊作の神や水の神としても信仰されています。

何か他に知りたいことがあれば、聞いてくださいね。
動画:


なまけもんの馬

まんが日本昔ばなし「なまけもんの馬」

概要

「なまけもんの馬」は、まんが日本昔ばなしで放送されたアニメ作品の一つです。岡山県勝田郡に伝わる民話を基にしています。

あらすじ

昔々、岡山県勝田郡に、心優しい馬子と、大変なまけものの馬がいました。

この馬は、荷物を運んだり人を乗せたりするのが仕事でしたが、気が向かなければその場に座り込んで動かなくなってしまうのです。

困った馬子は、いつも自分で荷物を背負って運んでいました。

ある日、知り合いの荷主から頼まれて、塩の荷物を運ぶことになりました。

しかし、馬は途中で荷物を落としてしまい、怒った荷主から打ち付けられてしまいます。

その様子を見ていた馬は、自分が悪いことをしたと反省し、それからは素直に働くようになりました。

教訓

この作品は、怠け者であっても、反省して改めることができれば、誰でも役に立つことができるということを教えてくれます。

また、周りの人の優しさや理解も大切であることを示唆しています。

その他

この話は、岡山県勝田郡を中心に、様々なバリエーションで伝わっています。
怠け者であっても反省して改めることができれば、誰でも役に立つことができる、周りの人の優しさや理解は大切であることは、多くの人にとって大切な心構えでしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1206
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=_GRuByqWGnU

このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。

補足

このお話は、「なまけもんの馬」というタイトル以外にも、「怠け者」や「反省」などのタイトルで紹介されることもあります。
このお話は、単なる教訓話として解釈されることもありますが、人間の本質や社会の矛盾を風刺した作品としても解釈できます。

何か他に知りたいことがあれば、聞いてくださいね。
動画:


怠け亭主にガミガミ女房

まんが日本昔ばなし「怠け亭主にガミガミ女房」

概要

「怠け亭主にガミガミ女房」は、まんが日本昔ばなしで放送されたアニメ作品の一つです。古くから日本各地に伝わる民話を基にしています。

あらすじ

昔々、あるところに大変怠け者の亭主と働き者の女房がいました。

亭主は全く働かず、いつもゴロゴロ寝てばかりいました。

困った女房は、毎日朝から晩まで働き、家計を支えていました。

しかし、女房がいくら働いても、亭主は働こうとしません。

女房は亭主の怠けぶりに我慢できず、いつもガミガミと怒鳴っていました。

ある日、女房はとうとう我慢の限界に達し、亭主を置いて家を出てしまいました。

一人になった亭主は、ようやく自分の怠けっぷりに気づきました。

そして、女房の大切さを痛感した亭主は、女房を探しに出かけました。

長い旅の末、亭主はようやく女房を見つけ出すことができました。

そして、女房に謝罪し、二度と怠けずに働くことを約束しました。

女房は亭主の真心に打たれ、家に帰ることを決意しました。

こうして、夫婦は仲良く暮らすようになりました。

教訓

この作品は、怠けは身を滅ぼすということを教えてくれます。

また、感謝の気持ちを持つことの大切さについても示唆しています。

その他

この話は、日本各地に様々なバリエーションで伝わっています。
怠けは身を滅ぼす、感謝の気持ちを持つことの大切さは、多くの人にとって大切な教訓でしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1235
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=O6WmI7CXe70
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=CSBDP4V0ikM

このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。

補足

このお話は、「怠け亭主にガミガミ女房」というタイトル以外にも、「勤勉」や「夫婦愛」などのタイトルで紹介されることもあります。
このお話は、単なる民話として楽しむだけでなく、人間の本質や社会の矛盾を風刺した作品としても解釈できます。

何か他に知りたいことがあれば、聞いてくださいね。
動画:


波よけ観音

まんが日本昔ばなし「波よけ観音」

あらすじ

昔々、新潟県の親不知(おやしらず)から富山の砺波へ抜ける街道は天下の難所として有名でした。特に冬になると、波が荒れ狂い、多くの旅人が命を落としていました。

ある冬の日、この難所近くの茶店に一人の立派な身なりの母親が乳飲み子を背負ってやって来ました。母親の名はきぬと言い、侍である夫の新しい赴任先である越後へと、越中から夫の後を追っての道中でした。

きぬは、茶店で休憩していると、乳飲み子がぐずり始めました。きぬは、乳飲み子を背負ったまま茶店の外に出ると、乳飲み子を背負ったまま波打ち際を歩き始めました。

すると、どうでしょう。何と波間から赤ん坊の姿が現れ、赤ん坊は宙に浮かびながら、きぬの手もとに戻ってきたのです。きぬは、わが子の命を救ってくれた観音様に深く感謝し、また旅人が無事この難所を通り抜けられるようにと、その後二体の波よけ観音を岩の上に安置し、お祀りしたということだ。

教訓

この物語は、観音様の慈悲と、母親の強い愛情を教えてくれます。また、どんな困難な状況でも諦めずに希望を持ち続けることが大切だということを示しています。

きぬは、乳飲み子を背負ったまま波打ち際を歩いている時、波にさらわれてしまいます。しかし、観音様の力で赤ん坊は助けられ、きぬもまた無事陸地に戻ることができました。

このことから、私たちは観音様の慈悲と、母親の強い愛情を学ぶことができます。また、どんな困難な状況でも諦めずに希望を持ち続けることが大切だということを示しています。

その他

この話は、新潟県に伝わる民話の1つです。
まんが日本昔ばなしでは、この話を題材とした作品が複数あります。
この話は、テレビドラマや舞台などでも取り上げられています。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1341
まんが日本昔ばなし「波よけ観音」 - YouTube <a href="無効な URL を削除しました]

何か他にご質問があれば、遠慮なく聞いてください。
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七ツ山

まんが日本昔ばなし「七ツ山」

概要

「七ツ山」は、まんが日本昔ばなしで放送されたアニメ作品の一つです。1991年3月2日に放送されました。

あらすじ

昔々、あるところに鉄砲打ちの男がいました。

男は山奥の小屋に住み、鉄砲を磨いて暮らしていました。

ある晩、男が小屋で鉄砲を磨いていると、一本足で一つ目の化け物が訪ねてきました。

化け物は男に助けを求めます。

化け物は、悪い化け物に追い詰められているので、退治してほしいとのことでした。

男は最初は半信半疑でしたが、化け物の頼みを聞き入れて、悪い化け物退治に出かけることにしました。

化け物の案内で、男は悪い化け物のいる場所へと向かいました。

そして、化け物の指示通りに、悪い化け物と戦いました。

男は、化け物から教わった弱点を突いて、悪い化け物を倒すことに成功しました。

しかし、悪い化け物を倒した直後、化け物は男に襲いかかってきました。

化け物は、男を助けたのは嘘で、最初から男をだまして食べようと企んでいたのです。

男は化け物の正体を知り、驚きと怒りでいっぱいになりました。

しかし、男は慌てずに、隠し持っていた弾丸を鉄砲に込め、化け物を撃ち倒しました。

こうして、男は化け物から命を守り、悪い化け物退治を成し遂げました。

教訓

この作品は、人は見た目で判断してはいけないということを教えてくれます。

また、危機的状況でも冷静さを失わず、最後まで諦めずに戦うことの大切さについても示唆しています。

その他

この話は、宮崎県を舞台にした話と言われています。
人は見た目で判断してはいけない、危機的状況でも冷静さを失わず、最後まで諦めずに戦うことの大切さは、多くの人にとって大切な教訓でしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1245
YouTube <a href="無効な URL を削除しました]

このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。

補足

このお話は、「七ツ山」というタイトル以外にも、「化け物退治」や「勇気」などのタイトルで紹介されることもあります。
このお話は、単なる民話として楽しむだけでなく、人間の本質や社会の矛盾を風刺した作品としても解釈できます。

何か他に知りたいことがあれば、聞いてくださいね。
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なんじゃもんじゃの木

まんが日本昔ばなし「なんじゃもんじゃの木」

あらすじ

昔、ある所に大きな木がありました。その木は、クワの木でもなく、ケヤキの木でもなく、花を咲かせるわけでもなく、葉が散るわけでもありませんでした。

村人たちは、その木が何の木なのか分からなかったので、「なんじゃもんじゃの木」と呼んでいました。

なんじゃもんじゃの木は、村人たちの生活に役立つわけではありませんでしたが、村人たちはなぜかその木に愛着を持っていました。

ある日、村に乱暴者でへそ曲がりな親子が引っ越してきました。親子は、村人たちに意地悪ばかりして、村人たちは困っていました。

ある時、親子の父親が病気になりました。父親は、村で一番の名医にかかりましたが、病気は治らず、どんどん弱っていきました。

困った母親は、なんじゃもんじゃの木に願掛けをしました。「どうか、うちの主人が助かりますように。お願い致します。」

すると、不思議なことに、父親の病気が治り始めました。母親は、なんじゃもんじゃの木のおかげだと信じ、木に感謝しました。

それからというもの、親子は改心し、村人たちに優しく接するようになりました。

村人たちは、なんじゃもんじゃの木が村を守ってくれている神様だと信じるようになりました。そして、木を大切に守り、毎年お供えをするようになりました。

教訓

この物語は、目に見えないものにこそ、大きな力があることを教えてくれます。

また、感謝の気持ちを持つことの大切さ、そして困っている人を助けることの大切さも示唆しています。

その他

この話は、日本各地に伝わる民話の一つです。地域によってストーリーや結末が異なる場合があります。
まんが日本昔ばなしでは、この話がアニメ化されています。
この話は、目に見えないものへの信仰、そして感謝の気持ちの大切さについて考えさせられる作品です。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=200
YouTube <a href="無効な URL を削除しました] - まんが日本昔ばなし 2023 Vol 132 「桃太郎」

関連作品

一寸法師 <a href="無効な URL を削除しました]
金太郎 <a href="無効な URL を削除しました]
鶴の恩返し <a href="無効な URL を削除しました]

補足

この物語は、美しい映像と心温まるストーリーで、子供から大人まで楽しめる作品です。
また、日本の伝統的な文化や価値観について学べる作品です。

この情報がお役に立てば幸いです。他にご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。
動画:


なばの泣きぜき

まんが日本昔ばなし「なばの泣きぜき」

概要

「なばの泣きぜき」は、まんが日本昔ばなしで放送されたアニメ作品の一つです。もともとは、江戸時代の京都を舞台とした民話の一つです。

あらすじ

昔々、京都の鞍馬の里に、なばという怪力を持つ男がいました。

なばは、生まれつき力が強く、村人から恐れられていました。

ある日、村の子供たちがなばをからかっていると、なばは怒って子供たちを投げ飛ばしてしまいます。

投げ飛ばされた子供たちは怪我をしてしまい、村人たちはなばを責めます。

なばは、自分が村人に嫌われていることを悲しみ、山奥の洞窟に籠ってしまいます。

洞窟で暮らすようになったなばは、毎日泣きながら過ごしていました。

その涙が川となり、村を潤すようになります。

村人たちは、なばの涙のおかげで助かっていることに気づき、なばを許し、村に迎え戻します。

教訓

この作品は、思いやりを持つことの大切さを教えてくれます。

また、外見や能力だけで人を判断してはいけないことを示唆しています。

その他

この話は、全国各地に様々なバリエーションで伝わっています。
思いやりを持つ、外見や能力だけで人を判断しないことは、多くの人にとって大切な心構えでしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1195
YouTube <a href="無効な URL を削除しました]

このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。

補足

このお話は、「なばの泣きぜき」というタイトル以外にも、「思いやり」や「判断」などのタイトルで紹介されることもあります。
このお話は、勧善懲悪の物語として解釈されることもありますが、単なる教訓話ではなく、人間の本質や社会の矛盾を風刺した作品としても解釈できます。

何か他に知りたいことがあれば、聞いてくださいね。
動画:


七色の橋

まんが日本昔ばなし「七色の橋」

概要

「七色の橋」は、まんが日本昔ばなしで放送されたアニメ作品の一つです。古くから日本各地に伝わる民話を基にしています。

あらすじ

昔々、あるところに離れ小島に住む若者がいました。

その島は日当たりが悪く、作物もあまり取れず、大変不便でした。

となりの本島へ渡るには船を使わなくてはならず、嵐になると船が沈んで人が亡くなることも少なくありませんでした。

若者はそんな光景を見て、何とかしたいと切に願っていました。

そこで、若者は海の神様である龍神に助けを求めます。

龍神は若者の願いを聞き入れ、七色の橋を架けてくれました。

しかし、橋が完成すると、海神は怒り狂い、大波を起こして若者に襲い掛かります。

若者は必死に橋を守り続け、龍神を追い払うことに成功します。

こうして、若者は村人たちの協力を得て、七色の橋を完成させ、村人たちは幸せに暮らすことができました。

教訓

この作品は、強い意志と努力があれば、どんな願いも叶えることができることを教えてくれます。

また、自然の力と人間の力の対立についても示唆しています。

その他

この話は、日本各地に様々なバリエーションで伝わっています。
強い意志と努力があればどんな願いも叶う、自然の力と人間の力の対立は、多くの人にとって普遍的なテーマでしょう。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1223
YouTube <a href="無効な URL を削除しました]

このお話が、あなたの心に何かしらの教訓を与えてくれることを願っています。

補足

このお話は、「七色の橋」というタイトル以外にも、「願い」や「自然と人間」などのタイトルで紹介されることもあります。
このお話は、単なる民話として楽しむだけでなく、人間の本質や社会の矛盾を風刺した作品としても解釈できます。

何か他に知りたいことがあれば、聞いてくださいね。
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仲なおりした姑と嫁

まんが日本昔ばなし「仲なおりした姑と嫁」

あらすじ

昔あるところに、大変仲の悪い嫁と姑がいました。姑は事あるごとに嫁をいびってばかりで、嫁はというと姑の言う事を素直に聞く事はありませんでした。

そんなある時、姑がちょっとした風邪がもとで寝込んでしまいました。嫁はこれ幸いにと、姑に毒を盛って殺そうと考えました。

嫁は、和尚さんに毒を作ってもらい、それを姑に飲ませました。姑は毒を飲んで次第に弱っていき、ついに死んでしまいました。

しかし、姑は死んだ後も嫁を恨むことはなく、むしろ嫁の優しさに感謝していました。そして、嫁に「今まで意地悪をしてごめんね。これからは仲良くしようね。」と言葉を残して、この世を去りました。

嫁は、姑の言葉に深く感動し、後悔の念に駆られました。そして、姑の供養のために一生懸命お経を唱えました。

すると、ある日、姑の霊が現れ、嫁にこう言いました。「あなたはとても優しい子ですね。これからは、仲良く暮らしましょう。」

嫁は、姑の霊と抱き合い、二人は仲直りしました。

教訓

この物語は、どんな人でも改心する事ができる、そして仲直りは決して遅くないということを教えてくれます。

また、後悔の念を持つことの大切さも示唆しています。

その他

この話は、日本各地に伝わる民話の一つです。地域によってストーリーや結末が異なる場合があります。
まんが日本昔ばなしでは、この話がアニメ化されています。
この話は、仲直りの大切さ、そして後悔の念を持つことの大切さについて考えさせられる作品です。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=195
YouTube <a href="無効な URL を削除しました] - まんが日本昔ばなし 2023 Vol 132 「桃太郎」

関連作品

一寸法師 <a href="無効な URL を削除しました]
金太郎 <a href="無効な URL を削除しました]
鶴の恩返し <a href="無効な URL を削除しました]

補足

この物語は、美しい映像と心温まるストーリーで、子供から大人まで楽しめる作品です。
また、日本の伝統的な文化や価値観について学べる作品です。

この情報がお役に立てば幸いです。他にご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。
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名主がくれた苗

まんが日本昔ばなし「名主がくれた苗」

あらすじ

昔、ある村に久作という貧しい百姓がいました。ある日、久作は山で迷子になり、困っていたところを名主に助けられます。名主は久作に親切にしてくれ、家に招いて食事を与えました。そして、帰る際に苗を一束渡してくれました。

久作は苗を持ち帰り、大切に育てました。苗はすくすくと育ち、立派な稲穂を実らせました。秋になり、稲刈りの時期が来ると、名主がやって来て「その稲はわしがくれた苗から育ったものだから、半分やるように」と言いました。

久作は困りましたが、名主の言う通り半分譲りました。しかし、名主はさらに「残り半分もやるように」と言い出したのです。

困り果てた久作は、村の古老に相談しました。古老は「名主は欲深い男だから、いくら渡しても満足しないだろう。ここは一つ芝居を打ってみよう」と助言しました。

久作は古老の助言通り、名主を自宅に招きました。そして、ご馳走を用意して名主をもてなしました。酒宴の席で、久作は名主にこう言いました。

「実は、この稲は名主様からいただいた苗から育ったのですが、不思議なことに、半分はうるち米、半分はもち米が実ったのです。名主様にはうるち米の方を差し上げ、もち米の方は私がいただきます」

名主は話を聞いて喜び、うるち米の方をもらっていくことにしました。しかし、名主が家に帰ってうるち米を炊いてみると、なんと真っ黒に変色してしまいました。

名主は慌てて久作のところへ行き、「もち米の方と交換してくれ」と頼みましたが、久作は「もち米はすでに売り飛ばしてしまいました」と答えて追い返しました。

こうして、名主は欲によって痛い目に遭い、久作は困窮から抜け出すことができました。

教訓

この物語は、欲張るとろくなことにならないという教訓を教えてくれます。また、困ったときは周りの人に助けを求めることが大切だということも示唆しています。

その他

この物語は、日本各地で様々なバリエーションで語り継がれています。
名主がくれた苗は、実はもち米の苗だったという解釈もあります。
この物語は、民話研究者によっては、貧しい百姓が権力者に立ち向かう話として分析されています。

参考資料

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=495&cid=12
日本昔ばなしデータベース - 名主がくれた苗 <a href="無効な URL を削除しました]
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